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「証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

証の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
英雄の器」より 著者:芥川竜之介
く、眼《ま》ばたきを一つした。 「しかし、英雄の器《うつわ》じゃありません。その拠は、やはり今日の戦ですな。烏江《うこう》に追いつめられた時の楚の軍は、たった....
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
「高の知れた食蜃人なぞを、何でこの私《わたくし》が怖《こわ》がりましょう。その拠には、今ここで、訳《わけ》なく私が退治して御覧に入れます。」と云いながら、斑....
一夕話」より 著者:芥川竜之介
に、打ち込むのが自然だと考えるんだ。小えんは諸芸を仕込ませるのも、若槻に愛のない拠だといった。僕はこの言葉の中にも、ヒステリイばかりを見ようとはしない。小えん....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
、もう一時代前の政治的夢想家に似通《にかよ》っている所があったようです。 「その拠は彼が私と二人で、ある日どこかの芝居でやっている神風連《しんぷうれん》の狂言....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
い。悪魔はアントニオ上人《しょうにん》にも、ああ云う幻を見せたではないか? その拠には今日になると、一度に何人かの信徒さえ出来た。やがてはこの国も至る所に、天....
河童」より 著者:芥川竜之介
めて相手の河童へ鋭い目を注ぎました。 「一週間前に死んでしまいました。」 「死亡明書を持っているかね?」 やせた河童は腹の袋から一枚の紙をとり出しました。巡....
おぎん」より 著者:芥川竜之介
ない。第一なたらの夜《よ》に捕《とら》われたと云うのは、天寵《てんちょう》の厚い拠ではないか? 彼等は皆云い合せたように、こう確信していたのである。役人は彼等....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
い》も払えなかったそうです。下《しも》の話もほんとうかどうか、それはわたしには保出来ません。しかしわたしの髪を刈りに出かける「ふ」の字軒の主人の話によれば、靴....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
主張を容《い》れてくれる婦人雑誌もあるはずですから。 保吉の予想の誤らなかった拠はこの対話のここに載ったことである。 (大正十三年三月)....
兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
云う語の持っている一切の俗気を洗ってしまえば、正に菊池は立派な苦労人である。その拠には自分の如く平生好んで悪辣な弁舌を弄する人間でも、菊池と或問題を論じ合うと....
良夜」より 著者:饗庭篁村
りこの橋の上に永くぶらつかれるからだ。この人は投身を企つる者ではござらぬ」巡査の言にかの人も車夫も手持不沙汰なれば予は厚くその注意を謝し、今は我輩も帰るべしと....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のもかまわず、窓から顔をさし出して、嬉しそうに虹を眺めながら、「神様は天に善行のしを示した」といった。 終に一八六七年八月二十五日に、安楽椅子によりかかった....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の業であるが、あとのほうの女をしっかり逃さずにおければ、なおいっそうの軍略がある拠である。この砦を守るにはありとあらゆる入口や窓で防戦しなければならないのだ。....
狂人日記」より 著者:秋田滋
死後、いつも彼が、重罪犯人の訴訟記録をしまっていた事務机の中から、悲歎にくれた公人が、次のような、奇怪な書きものを見つけ出した。 それにはこんな題がついてい....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
々苦心の末に、この山奥にお捨て申して、律儀な百姓の手に御養育いたさせたのだ。その拠はお子を拾い上げた者が所持しているはずだ。とにかく一刻も早く吉松殿にお目通り....