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証拠書類
「証拠書類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
証拠書類の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「振動魔」より 著者:海野十三
貴方が莫大な保険金を契約して、柿丘氏を殺したあとで巨額の死亡支払金を詐取したその
証拠書類やらを発見させて頂きたいんです。なにか、私に仰有ることはありませんか」 ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
る。 「裁判長は証拠調べに移る旨を告げ、当院第一回公判調書に記載したると同一の各
証拠書類及同公判調書記載を読みあげ、押収物件並に検証調書添附図面及記録等を示し、....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
度易えるとは、平生から恐ろしい細かい細工を仕たものだ。 政宗は是《かく》の如く
証拠書類を全然否定して剛情に自分の罪を認めなかった。溝《みぞ》の底の汚泥を掴《つ....
「流線間諜」より 著者:海野十三
のだ。こんど君が奪ってきてくれた密書こそ、実はわれわれがどんなにか待ちわびていた
証拠書類でもあり、かつまた彼の使命の全貌を知らせてくれたこの上ない宝物だったのだ....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ずと巌の手をつかんだ、巌はその手をにぎりしめながらいった。 「お父さん、あなたは
証拠書類を焼くために、この役場を焼くんですか」 「なにを?」 父は手を放してよ....
「私の小説」より 著者:坂口安吾
のことはない。裁判官はちやんとゐる。歴史だ。我々はつまらぬことをいふ必要はない。
証拠書類は全部出してあるのだから。曰く、小説。作家にとつて小説は全てであり、全て....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
が警戒手段に巧妙なることを示すものとして、起訴にはかえって好都合なのである。その
証拠書類は五箇年前まで遡り、被告が既に、英国軍隊とアメリカ人との間に行われた実に....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
と、幕府とは縁者にござりまする。第十に、もし、御当家へ咎めのかかることがあれば、
証拠書類は、某の謀書として、この腹一つ切れば、よろしきようにも企んで置きましてご....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
」 と急に声を低めて、 「少し危険だが、彼のアパートを襲おうと計画してるんだ。
証拠書類を押収しようという訳で、――就いては君に案内役を引受けてもらいたいんだよ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
であった為でもあろうが、実は関東においてエタ頭として認められた弾左衛門が、種々の
証拠書類を持っておった為でもあった。弾左衛門は浅草に住し、頼朝公のお墨付というも....