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証明
「証明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
証明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
て、それが、いかなる点から考えてみても、一顧の価のない愚論だという事実を、即座に
証明することが出来た。が、それにもかかわらず、一度《ひとたび》乱された彼の気分は....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
の向うに全然姿を隠している。しかし薄蒼《うすあお》いパイプの煙は粟野さんの存在を
証明するように、白壁《しらかべ》を背にした空間の中へ時々かすかに立ち昇《のぼ》っ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
めて相手の河童へ鋭い目を注ぎました。
「一週間前に死んでしまいました。」
「死亡
証明書を持っているかね?」
やせた河童は腹の袋から一枚の紙をとり出しました。巡....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
故と云えば、斉広の持っている煙管は真鍮だと云う事が、宗俊と了哲とによって、一同に
証明されたからである。
そこで、一時、真鍮の煙管を金と偽《いつわ》って、斉広を....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
免れないものかも知れません。しかし、これは一方では私の精神に異状がないと云う事を
証明すると同時に、また一方ではこう云う事実も古来決して絶無ではなかったと云う事を....
「或る女」より 著者:有島武郎
独立して世評の誤謬《ごびゅう》を実行的に訂正し、あわせて自分に対する葉子の真情を
証明してほしいなどといってよこした。葉子は――倉地におぼれきっている葉子は鼻の先....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
明らかに私のいう第二か第三かの芸術家的素質のうちのいずれかに属することをみずから
証明していられるのだ。しかもその所説は、私の見る所が誤っていないなら、第一の種類....
「星座」より 著者:有島武郎
、すべての人がかりそめに考えるような平凡な思想家ではけっしてなかったということを
証明したかったのだ。徂徠が野にいたのも、白石が官儒として立ったのも、たんなる表面....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を体験し、また彼ほどに多くの哲学者に接したものは一人もなかった。幾何学上の作図や
証明にかけては誰一人、しかもまた彼が満五ヶ年も師事していたエジプト数学者でさえも....
「聖書」より 著者:生田春月
と云うではないか、尠くともそれは僕に対する嘲笑ではない筈だ、それは彼女の目がよく
証明している、などと僕はひとりでしきりに推究した。なお進んでは、此家の主人公がこ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、固より自認するところである。しかしかくの如き総合的社会現象を完全に科学をもって
証明することは不可能のことである。科学的とみずから誇るマルクス主義に於てすら、資....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ぬ囈語やら、とり止めのない出鱈目やらでさえもある。この種の霊媒は、専ら霊の存在を
証明する為めに用いられる。肉眼には見えない他界の居住者が、彼等の肉体を利用して、....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
というを得ず。」とは、ギリシアの賢人ソロンの言葉でした。ここにそのことばが新しく
証明されたわけです。 すべて、しかばねは不死不滅のスフィンクスです。いま目のま....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
いただしたことは、この物語が教えようとするのは何か、ということと、この物語は何を
証明するのか、ということだった。 話し手は、労をねぎらうための葡萄酒のグラスを....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なり。しかれども道義的立場のみよりこれを実現するの至難たることは、数千年の歴史の
証明するところなり。 戦争術の徹底せる進歩は、絶対平和を余儀なからしむるに最....