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詁
「詁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詁の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
た。風俗習慣は変じて昔日の面影もなくなった。粉茶は全く忘れられている。明の一|訓
詁学者は宋代典籍の一にあげてある茶筅の形状を思い起こすに苦しんでいる。現今の茶は....
「骨董」より 著者:幸田露伴
らの文字ではなく、言語の音からの文字であって、文字は仮りものであるから、それに訓
詁的のむずかしい理屈はない。 そんな事はどうでもいいが、とにかくに骨董というこ....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
やがて昂然として難者に対って、「僕は読書ただ其の大略を領すれば足りるので、句読訓
詁の事などはどうでもよいと思って居る」など互に鎬を削ったものである。 此の外は....
「運命」より 著者:幸田露伴
、衣、※し、以謂らく我に及ぶ莫き也と、更に異議を為して、以て学者を惑わす。是を訓
詁の蠹という。道徳の旨を知らず、雕飾綴緝して、以て新奇となし、歯を鉗し舌を刺して....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
どもそれは誤であった。斯く一助詞の解釈の差で一首の意味が全く違ってしまうので、訓
詁の学の大切なことはこれを見ても分かる。 なお、この歌は山上憶良の類聚歌林に拠....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
放談や文化主義的形而上学の文章に著しい)、第二は文献学主義(学術の名の下に文献訓
詁の成果をすぐ様思想の典拠とする一切の博学又は牽強付会の方法――アカデミック・フ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
のであった。その文学の復古現象の中で特に目立ったのは、何といっても『万葉集』の訓
詁註釈の事業であった。村上天皇の御代に宮中の梨壺に学者が集まって、『万葉集』の訓....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
中にも、人を動かす深秘の意味があったかと思うが、箱と信仰との関係などは、むしろ訓
詁を業とする学者の攷究に任せて置いた方がよいと思う。それから転じてまた「はやこ鳥....
「認識論としての文芸学」より 著者:戸坂潤
・文化政治的・イデオロギーの結果であったかも知れない。文芸作品はこの場合、暗誦訓
詁すべきものとしての古典とされ典拠とされた。だから之は一つの文化史的な知識に還元....