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詐る
「詐る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詐るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ということは、証文面にも書いてあるではないか」 女は密夫を作って、それを先夫と
詐るのであろうと、耿は一途に信じているので、彼女をその夫に引き渡すことを堅く拒ん....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
とだが、印象そのものはあくまでありのままに受け容れるのでなければならない。印象を
詐る時は、すでに評論の第一条件を欠いている時だ。だが、印象から出発するということ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、『朝日新聞』はその所謂「自由主義」を著しく控え始めた。之は紙面を目睹したものの
詐ることの出来ない印象である。当然堂々と大々的に取り扱われるべき記事が、それが「....
「日記」より 著者:宮本百合子
自分等を見てくれ。 自制と、自己を偽ることを話し合う。本田の道ちゃんは、自分を
詐る事と自制とを等しく見て居る。エレンケイの、子は親を選ぶ権利があると云う言葉は....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
を得ず。英亜の人民、貪吝驕奢ならざるにあらず、粗野乱暴ならざるにあらず、あるいは
詐る者あり、あるいは欺く者ありて、その風俗けっして善美ならずといえども、ただ怨望....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、伝令をとめて、曹操に諫言した。 曹操は、快然一笑して、 「関羽がもし約束を
詐るような人物ならば、なんで予がこれほど寛大な条件を容れよう。――またそんな人間....
「三国志」より 著者:吉川英治
あら、笑止」 孫権は、哄笑した。 「天子の尊きは、誰も知る。故に、天子の御名を
詐るものは、人ゆるさず、地ゆるさず、天ゆるさず。孫権もまたゆるさぬ。人中第一の悪....