詐略[語句情報] »
詐略
「詐略〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詐略の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
叔父は聞き終って別に驚きもせず前よりは更に厳《おごそ》かな声で「夜前の事はお浦の
詐略だろう」余「エヽ何と」叔父「イヤ、己は昨夜松谷嬢の元へ給使が手紙を持って来た....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、恐ろしい暗示によって動いた、長い間、悪謀をともにして来た、言わば親友の広海屋の
詐略《さりゃく》のために、ふたたび起《た》つあたわぬ打撃をうけてしまった。
し....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
で勝軍《かちいくさ》したと記す。城守には水が一番大切故、ない水をあるように見せる
詐略は大いに研究されたるべくしたがって望遠鏡等なき世には白米で馬洗うて騙された実....
「よもの眺め」より 著者:宮本百合子
た善良であるが悲しい程非現実な期待のために、ファシスト政治家の極めて計画的な国際
詐略にかかっている。一定の段階までは、人間性というものの巨大な発展の目安となって....
「黒い手帳」より 著者:久生十蘭
は拘泥せず「この間は失礼した。あの浅薄なやつらをたしなめてもらうつもりでちょっと
詐略をしたのだが、意外な結果になって不快をかけてしまった。どうもすまなかった」と....
「金狼」より 著者:久生十蘭
し、それから、あんたをのっぴきならぬところへ、追いこもうという、これあ一石二鳥の
詐略なんだ……。ここの理窟を……よく考えて見て、ください。……して見ると、絲満を....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
において新三郎同様その晩のお客もまた、ではやっぱりこの二人の死んだというはお国の
詐略だったかと易々と信じさせられてはしまうのである。というのが、お国とは平左衛門....