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詔
「詔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
断絶した。 両国の大使館員は、駐在国の首都を退京した。 同時に、厳かな宣戦の
詔勅が下った。 東京市民は、血走った眼を、宣戦布告の号外の上に、幾度となく走ら....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ぬと決められた。これで腰が落ちつくことであろう。 五月八日 ◯第四十一回目の大
詔奉戴日。主婦之友の安居氏来宅中に警戒警報が出て、十一時半空襲警報となる。B29....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
もって開戦となろうとの事であるので、勅使の議はとり止めとなり、十九日には、征討の
詔を下され、熾仁親王を征討総督に任ぜられた。山県参軍は二十五日に博多に着き、征討....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
信を記した紙片をうやうやしく押戴いて、「大元帥陛下には、只今、×国に対して宣戦の
詔勅を下し給うた」 ×国へ対して宣戦布告――一同は電気にでも触れたように、ハッ....
「水の女」より 著者:折口信夫
ある。知られ過ぎた段だが、後々の便宜のために、引いておく。 亦、天皇、其后へ、命
詔しめして言はく、「凡、子の名は必、母名づけぬ。此子の御名をば、何とか称へむ。」....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
している。床の間には、恐れ多くも、両陛下の御肖像を並べて、その下に三十七年宣戦の
詔勅が刷られてある。そして床の落し掛けから、ホヤの欠けた、すすけたランプが憐れっ....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
彼はなおかつて藤原基経が、万機巨細皆太政大臣に関白して、しかして後に奏下せよとの
詔を受けて、天皇と臣民との間に関白という一の障屏を設け、直接上下の疏通することな....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
散することは、事実上我が古代には珍らしい事でなかったらしい。淳和上皇崩御の前、遺
詔して御骨を砕いて粉となし、これを山中に散ずべく命じ給うた。これに対して中納言藤....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
故障なく通過させるように」という意味であった。
始めにそういう黄色な紙に書いた
詔書が一つ来てラサ府に貼られてあった。その後何枚か来まして、ちょうど三遍に沢山貼....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
うに、戦勝国の国民として世界に活動するには、海外の事情に通ずるを要す。ことに戊申
詔書の聖旨のごときは、世界の大勢に伴って国運を発展するゆえんを示したまえるものな....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
なかった。近江朝廷の令にしても、大宝律令にしても漢文で記されねばならなかったし、
詔勅も上奏も太政官符も戸籍も歴史も、すべて支那文化に則る政治風教の百科の事務はみ....
「古事記」より 著者:太安万侶
サザキよ、あなたの言うのはわたしの思う通りです」と仰せになつて、そこでそれぞれに
詔《みことのり》を下されて、「オホヤマモリの命は海や山のことを管理なさい。オホサ....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
古代国民が牛肉を喰らったことのあったには疑いない。その後天武天皇の御代に至って、
詔して牛馬犬猿鶏の肉を喰うを禁ぜしめられた。これは必ずしも肉食の禁というではなく....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
まり、奴婢階級の賤民の如きは、相変らず新法の上に認められたのであった。大化元年の
詔の中に「男女の法」を規定して、 。 とある。ここに「賤」という文字はなきも、良....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
にあつても、猛火中にあつて焼けなかつた。 これらはいずれも自度の沙弥で、養老の
詔に指摘したる、僧尼令にいわゆる僧尼以外の俗法師ではあるが、ともかく奈良朝におい....