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評伝
「評伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
評伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
》の田舎の話を聞くのを楽みにした。高瀬は泉が持っている種々《さまざま》なミレエの
評伝を借りて読み、時にはその一節を泉に訳して聞かせた。 「君は山田君が訳したトル....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
イ、アンドレエフ、チエホフ、たちまち十指にあまる勢いではないか。 ダヴィンチの
評伝を走り読みしていたら、はたと一枚の挿画に行き当った。最後の晩餐の図である。私....
「碧眼托鉢」より 著者:太宰治
れ、わがひととは、私のことだときめて再読、そのほか、ダヴィンチ、ミケランジェロの
評伝、おのおの一冊、ミケランジェロは再読、生田長江のエッセイ集。以上が先月のまと....
「読書法」より 著者:戸坂潤
フの生きかた」は彼の階級的制限を説く点で教える処が多く、ゴーリキーに関する三つの
評伝(尤も多少重複しているが)は、伝記として面白い。「ジードとそのソヴェート旅行....
「丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
ずやってるね」とあびせかけられはしないかという気がする。いつかクルイクシャンクの
評伝を買った時に、そばに立っていた年少の店員が「クルイクシャンク/\」と言ってク....
「現代の心をこめて」より 著者:宮本百合子
によって、この魅力ふかく学ぶところの多い一冊の本は始まっているのである。 この
評伝の美しさ、漲る誠意と、その土台をなして実に活々と確かに歴史の現実の諸関係をつ....
「「ゴーリキイ伝」の遅延について」より 著者:宮本百合子
私が、ゴーリキイの
評伝を一冊にまとめて見たいと思った動機は二つあった。一つは、どちらかというと外部....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
評)を必要とするものに他ならない。こうした文学的な批評は、伝記文学や文学的な人物
評伝に見られる処だが、恐らくこうしたものは、歴史的社会の理論的認識に立つ処の科学....
「北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
に挙げて置いた。北村君の一番|終いの仕事は、民友社から頼まれて書いたエマルソンの
評伝であった。それは十二文豪の一篇として書いたものだが、すっかり書き終らなかった....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
それでも多数の書のなかから三冊を選んで購って来た。 その三冊というのは、真淵の
評伝と、篤胤の家庭や生活記録を主として取扱ったものと、ロオデンバッハの『死都ブル....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
たので、アッといわせもしたのだった。 河井酔茗《かわいすいめい》氏の『山田美妙
評伝』によると、美妙斎は東京神田柳町に生れ、十歳の時には芝の烏森《からすもり》校....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ョージ・ヤマ!……亜米利加《アメリカ》で成功した千万長者!……小供の時に、新聞で
評伝を読んだことがあります。しかし、ずいぶん昔のことですよ」 「そう。……すべて....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
りした題目は他にあまり類例がないだろう。ところが、およそチェーホフの笑いほど世の
評伝家から不当な取扱いを受けているものもあまり類例がないと言える。私見によるとチ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
。六号雑誌に出るあなたのエッセイはぜひ拝見したく思います。私はあなたのヤコボネの
評伝を読んで、あなたは
評伝としても、中沢氏や廚川氏らよりはるかに深い、人間の心の....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
たのであるらしい。 西行についてはすでに、尾山篤二郎氏の実証に徹した『西行法師
評伝』という名著があるし、川田順氏に『俊成・定家・西行』という叡智ににおう好著と....