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評判記
「評判記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
評判記の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
同様の名声をかちうべき約束にあるものと賞賛したシカゴ・トリビューンの「青年実業家
評判記」の切り抜きなどを封入して来た。思いのほか巨額の為替《かわせ》をちょいちょ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
うてみ。カフェー廻りはどないや。それともダンスホールか」カフェーやダンスホールの
評判記でかなりの読者を獲得している新聞だったのだ。ところが、豹一の言葉は編輯長を....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
思議な事には寒月君の事は一言半句《いちごんはんく》も出ない。吾輩の忍んで来る前に
評判記はすんだものか、またはすでに落第と事が極《きま》って念頭にないものか、その....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
学で本邦人の外国文学講師を入れると聞くやいなや、急にこそこそ運動を始めて、自分の
評判記を学生間に流布《るふ》した。のみならずその門下生をして「偉大なる暗闇《くら....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
立てるのは、ことごとしい様で、気おくれを感じるが、他の文学にそうした種類の「月毎
評判記」めいたものが行われて居るから、少しは言ってもさしつかえのない気がする。批....
「おせん」より 著者:邦枝完二
かけて、めきめきと売出した調子もよく、やがて二|代目菊之丞を継いでからは上上吉の
評判記は、弥が上にも人気を煽ったのであろう。「王子路考」の名は、押しも押されもし....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
の劇評 番附と絵本 江戸以来の芝居番附消滅――歌舞伎座の番附改良――三馬の「客者
評判記」――番附配り――絵本と筋書 団十郎の活歴 求古会――前代未聞の椿事――行....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
んかつれづれぐさ》』、延宝六年板『古今役者物語《ここんやくしゃものがたり》』等の
評判記には皆当時俳優の肖像を挿入《そうにゅう》せり。以て元禄《げんろく》以前既に....
「申訳」より 著者:永井荷風
カス、松月、孔雀の如き名を以て呼ばれた店である。此等のカッフェーの光景と給仕女の
評判記に至っては現代の雑誌新聞の紙面を埋むる好資料である。既に「騒人」と称する文....
「病牀苦語」より 著者:正岡子規
居る内には自ら俳友仲間の評判なども常に出るので、それがために前々号に挙げた『俳諧
評判記』のような者も出来た次第である。ただあの文章はいくらか書き様に善くない処が....