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「評文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

評文の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
兎に角、作の上の思想に、露文学の影響を受けた事は拒まれん。べーリンスキーの批評文なども愛読していた時代だから、日本文明の裏面を描き出してやろうと云うような意....
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
訳が判らぬとかで投げ出す事に成り、破約する事に成ったのである、そこで新聞紙上の批評文などはアテにならぬものと、初めて知ったコケ共が多い、これも円本出版屋が旧来の....
『文芸評論』出版について」より 著者:宮本百合子
界情勢の必然から文化・文学におけるヒューマニズムの運動が擡頭しつつある折から、批評文学にとって以上の諸要点は更に益々その錯綜した具体的諸関係の中で闡明される必要....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
脱し、文学を論じつつ、その論調を文学以外の規準で律するような危険を示して来た。批評文学は、昨年既に批評家自身によって随筆化されたと云われていたが、ここに到って一....
文学精神と批判精神」より 著者:宮本百合子
来、随分特別異常な待遇をうけて来ていると思う。 今から四年ばかり前、日本には批評文学、或は文学的批評という一種の風が発生した。これまで文芸批評と云えば文学現象....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
文学の統一的な現象としての作品研究や、評価にあたる任務に堪えなくなっていた。「批評文学」などという呼び名を生んだ随筆的批評の傾向さえ現れて、批評家たちは十何年も....
子供の世界」より 著者:宮本百合子
の時期に日本の文学は、人間肯定の行手に様々の障害をみて、文芸評論は骨格を失い、批評文学という名で呼ばれる主観的な断想表現の道へ歩み入った。随筆が流行し、「小島の....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ないだろうし、又唯物論者でもないだろうからだ。 以上私は、結局石原純博士の批評文に引きずられて、自分の立場に就いてばかり話しをして了ったようだ。他人の文章に....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
。文学だけに専門家(?)で、批評そのものに就いては人間的に無知なのでは、専門的批評文学者――批評だけしか出来ないという意味で批評を専門にする文学者?――にはなっ....
小説の内容論」より 著者:豊島与志雄
きものではないから。もし之を文字に現わす時には、その作品は単なる感想文もしくは批評文となる恐れがある。芸術品に最も忌むものは、具体的表現を取っていない文字である....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
い。至極安全なワンサイドゲームで、どんな熱でも吹けるようです。一般に作家の書く批評文が往々にして専門批評家の批評文よりも中途半端で妥協的でウジウジしたものになる....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
ナショナルなる事件というべし」などという前後に、さし挾まれている、ある著者の、批評文なのだ。 当時上海租界の「輿論《よろん》」が大体この辺だったと見ればよい。....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
しい信念に裏づけられた烈々たる歴史批評は、美事に白熱の抒情をなしておる。絶世の批評文学といえるわけは、吉野の廷臣の抒情は、かくのごとき思想的な面においてはじめて....