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評言
「評言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
評言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
る人達が、わめきちらす、女子選手達のお尻《しり》についての無遠慮《ぶえんりょ》な
評言を、ぼくは堪《た》えられないような弱い気になって、聞くともなく聞いていると、....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
ともないよ」 と言って呉れました。私は常日頃尊敬する須永先生からこの軽々とした
評言を聞くことが出来て喜んだのは当然です。それでも多少の悔恨を持って家に帰りまし....
「画室の言葉」より 著者:藤島武二
いた。 耕到天是勤勉哉 耕到空是貧哉 右はかつて前後日本を観たる二支那人の
評言、いずれも真言なるは大に首肯するに足る、山水は美に、人は勤勉なるはわが神州の....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
、全く、誤って理解された政治の優位性の発動による非現実的であり、非文学的でもある
評言の断片か、ききづたえかを、そのまま自分の文章の中にとってよりどころとするとい....
「概念と心其もの」より 著者:宮本百合子
行こうとする傾向がある、と云うような意味の話をされた事を読んだ。 これは新しい
評言ではない。 女性の作家に対して、屡々《しばしば》繰返された批評である。 ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の上ではなかなか平凡ではないのよ。 バルザックが或時代の或タイプを描いたという
評言を後生大事にかついでおまもりのように云っている人があるが、或タイプといっても....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
で可笑しいけれど、でも、あすこにある声は深くひろく響くもので、文学の仕事に対する
評言の髄にふれていて、私としてやっぱり心からのお礼を云いたい心持です。本当にあり....
「私の信条」より 著者:豊島与志雄
自身のために書いてるとも言える。 そういうわけだから、私の作品に対する或る種の
評言を、私は甘んじて受ける。何を書こうとしたのか分らない、焦点がはっきりしない、....
「中庸」より 著者:坂口安吾
成のような忠義をつくすというような綴り方であった。するとマリ子はその末尾に一行の
評言をこう書いた。 「今度日本一の鹿を買うようにお父さんにすすめなさい」 十日....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
んぱく》小僧らのために「マガイ」が通る「マガイ」が通ると罵《ののし》られき。この
評言の適切なる、今こそ思い当りたれ、当時|妾《しょう》は実に「マガイ」なりしなり....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
いて」を読んだひとは、同書の中に、ドイツ人の特性を述べながら、あるヨーロッパ人の
評言として、一つの興味あるたとえが語られているのを記憶せられるにちがいない。いわ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
おそらく真に近いであろう。Miscell. p. 3.(訳註――バアトンに関する
評言は第三版以下では前章で行われている。二三七頁以下参照。) 『これに反し、出....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
あるからここに全文を掲げる事にする。これは『ホトトギス』第一巻第一号が出来た時の
評言で当時の消息が大体これによってわかる。 『ほととぎす』落掌、まず体裁の以外に....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
築いてその中に安住する」このエチュードを記した後で、僕は自分の書き方に対してこの
評言を与えざるをえない。それから、考えて見ることは、言葉を裏切った僕自分が、時に....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
が、明治九年以来当地に移住せるを以て、復両氏の技芸を見聞する能わず。只新聞雑誌の
評言と、在京知人の通信と、当地の朋友が東京帰りの土産話とに依て、二氏の技芸の、歳....