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「詞書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詞書の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
妻となる物語絵を見出し、『東京人類学雑誌』二九九号に載せ、また絵師に摸させ自分|詞書《ことばがき》を写して米賓スウィングル氏に贈りしに、ス氏木村仙秀氏に表具して....
厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
しげな旅客の絵姿に自分のある日の片影を見出す。このような切れ切れの絵と絵をつなぐ詞書きがなかったら、これがただ一人の自分の事だとは自分自身にさえ分らないかもしれ....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
う頻繁にこの御用を仰せつけられた。書写をしたのは物語類とおよびそれに類した絵巻の詞書であった。あるいは書写をせずに勅命によって朗読したこともある。その書写または....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
○ うらさぶる情さまねしひさかたの天の時雨の流らふ見れば 〔巻一・八二〕 長田王詞書には和銅五年夏四月|長田王(長親王の御子か)が、伊勢の山辺の御井(山辺離宮の....
山中常盤双紙」より 著者:寺田寅彦
。そういう形式がかなりはっきりしているのが目につく。 映画のタイトルに相当する詞書の長短の分布もいろいろ変化があって面白く、この点も研究に値いする。 二つの....
あしびの花」より 著者:土田杏村
に契冲がその疑ひを出した。この宴会は二月に開かれて居り、これらの歌の次にある作の詞書には二月十日とあるから、少くもこれらの歌は、二月初旬に作られたとしなければな....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
もうで来りけるに」と読むべきものではなかろうかとの疑いがある。柳田君は右の連歌の詞書の中なる「さきくさ」を「人形芝居の一曲なるか」と解しておられるが、これは曲名....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
るはずである。勿論今からそれを厳密に区別だてることは、むつかしいことではあるが、詞書によって、題詠でないらしい歌、つまり題を与えられて、それによって作文の稽古の....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
としの頃、光広卿から頼まれて、ようようこのほど描きあげたわたしの拙い絵巻じゃが、詞書を光広卿が遊ばして、献上するお心と聞いておる。ただの使いや、飛脚の者の手に託....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「そうだ、では。――同じ頃、武蔵の国に打ち越えて、小手指ヶ原という所に――という詞書の条にある、同じ親王のお歌は?」 「……?」 「忘れたな」 伊織は負けん気....