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詞藻
「詞藻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詞藻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
《みわざきせいは》という詩人と近附になった。その霽波が云うには、自分は自由新聞の
詞藻欄《しそうらん》を受け持っているが、何でも好いから書いてくれないかと云う。僕....
「連環記」より 著者:幸田露伴
した。それは其筈で、何もこしらえ事をして飾り立てて我国のことを記したのでもなく、
詞藻はもとより大江の家筋を受けていた定基法師であり、又|翰墨の書は空海道風を去る....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
仰によって養った。しかしながら宗教心のみで文学者ができるものではない。実隆がその
詞藻を養うためには、またそれだけの修養を積んだのである。歴代の歌集をば、読みもし....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
、嬰児も懐くべき目附と眉の形の物|和かさ。人は皆|鴨川(一に加茂川に造る、)君の
詞藻は、その眉宇の間に溢れると謂うのである。 かかる優美な人物が、客に達するに....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
に携えたこの一冊を再三再四反覆して初めて露西亜小説の偉大なるを驚嘆した。 私は
詞藻の才が乏しかったから、初めから文人になれようともまたなろうとも思わなかった。....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
。これらの欠陥よりして春信のあらゆる特徴は発揮せられつつあるなり。 余の貧しき
詞藻《しそう》は幽婉典雅等、既に使ひ馴《な》れたる文字《もんじ》の外《ほか》、春....
「霊廟」より 著者:永井荷風
エが凡そ美しき宇宙の現象にして文辞を以ていい現わせないものはないといったように、
詞藻《しそう》の豊富に対して驚くべき自信を持っていたなら、自分は余す処なく霊廟の....