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詠じ
「詠じ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詠じの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
|自《みずか》ら「あらたのし思いははるる身はすつる、うきよの月にかかる雲なし」と
詠じた、その時の満足が帰って来たのである。
赤穂《あこう》の城を退去して以来、....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
て、
「みどりの糸をくりおきて夏へて秋は機織《はたお》りぞ啼く。」と、さわやかに
詠じますと、たちまちそれは静まり返って、萩模様のある直垂《ひたたれ》を一領、格子....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
母上は書いている。
「子を思う親の心は日の光世より世を照る大きさに似て」
とも
詠じている。
母上が亡くなった時、お前たちは丁度信州の山の上にいた。若しお前た....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
は西鶴の古本を見せた。 西鶴は俳諧師で、三十八の歳|延宝八年の頃、一日に四千句
詠じたことがある。貞享元年に二万三千五百句を一日一夜のうちによんだ。これは才麿と....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
た。 小山夏吉は寂く微笑んだ。 「ははは、泣くより笑で。……富来に、判官どのが
詠じたと言伝えて、(義経が身のさび刀とぎに来て荒城のさやに入るぞおかしき。)北の....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
して胸襟の間に積滞し、一結して悶を成し、再結して病を成さんとす。その平常、春花に
詠じ秋月に吟ずるがごとき、ただこの病悶をいやせんとするにほかならず。今やわが国、....
「西航日録」より 著者:井上円了
峰に及ばずと。余、大いにしかりとし、さらに、 喜麻拉亜に富士の姿を持たせたい と
詠じたり。 ヒマラヤの連峰が、余がダージリンに着して以来、二日間深く雲裏に潜み....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
一覧して、帰路サベージクラブに立ち寄り、二、三の会員と談話を交ゆ。当日、郊外にて
詠じたる一首あり。 暁雨漸収雲未、風冷南洲五月秋。 (あけがたの雨がようやくおさ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
捨てて嘆息の余りに「ながらふるかひこそなけれ見えずなりし書巻川に猶わたる世は」と
詠じたという一節がある。何という凄惻の悲史であろう。同じ操觚に携わるものは涙なし....
「古事記」より 著者:太安万侶
いる人たちが讓り合う有樣を笑いました。遂に兄がまず舞い、次に弟が舞おうとする時に
詠じました言葉は、 武士であるわが君のお佩きになつている大刀の柄《つか》に、赤....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
。『古来風体抄』に、 必ずしも錦、繍のごとくならねども、歌は、ただ読みあげもし、
詠じもしたるに、何となく艶にも哀れにも聞ゆることのあるなるべし、 といっており、....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に
菩提樹の梢に月のとゞまりて
明けゆく空の星をしぞ思ふ
という歌を
詠じました。二日|逗留の後ブダガヤから北に向い汽車でネパールの方へ出掛けました。....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
流行の連歌会を催し、義政自ら発句を作って、 「咲き満ちて、花より外に色もなし」と
詠じた。一代の享楽児の面目躍如たるものがある。併し義政は単に一介の風流人ではなく....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
ある。「……此世は常の栖に非ず、草葉に置く白露、水に宿る月より猶怪し、金谷に花を
詠じし栄華は先立て、無常の風に誘はるゝ、南楼の月を弄ぶ輩も月に先立て有為の雲に隠....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
、五位の蔵人を恍惚たらしめた美人で、蔵人はその後をつけて行ったが、彼は述懐の歌を
詠じて小屋に隠れたとあるのでも、その盛装の様子は察せられよう。若狭の無悪の部落で....