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「詠進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詠進の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
て世に知られている和歌の多くはまことは主水の作であった。 甲州一の宮浅間神社に詠進したる短冊の和歌「うつし植うる初瀬の花のしらゆふをかけてぞ祈る神のまにまに」....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
。 御巡幸に先立って、臣民はだれでも詩歌の類を献上することは差し許された。その詠進者は県下だけでもかなりの多数で、中には八十余歳の老人もあり、十一歳ぐらいの少....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
なって澎湖島に渡った経歴もある男で、今は村の巡査をして、和歌など詠み、新年勅題の詠進などして居る。其巡査の話に、正服帯剣で東京を歩いて居ると、あれは田舎のお廻り....
源氏物語」より 著者:紫式部
の行幸は御家庭的なお催しで、儀式ばったことでなかったせいなのか、官人一同が詞歌を詠進したのではなかったのかその日の歌はこれだけより書き置かれていない。 奏楽所....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
出、老後の数奇、病きほひ起り、はなはだ堪へがたし」とか、「百首の題を給ふ。年内に詠進すべしと云々、連々として三百首|争でか風情を得んや、はなはだ以て堪へがたし」....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
していた例である。『千載集』の神祇部に、久寿二年の大嘗会の風俗歌に、悠紀方として詠進した歌は、近江の木綿園を地名として詠じている。是などもまたこの時代以前に、あ....