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試案
「試案〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
試案の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
、むっと図太い男を創る。たまもの也。(家兄ひとり、面会、対談一時間。) 十二日。
試案下書。 一、昭和十一年十月十三日より、ひとつき間、東京市板橋区M脳病院に在院....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
のお互いの間だけで楽屋的な価値評価を要求するような、エチュードやノートや実験室的
試案でしかない。之はまだ社会に於ける芸術というものではなく、況して大衆的な芸術で....
「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」より 著者:宮本百合子
しは、無産派の文学運動の本質をよく理解していなかった。無産派の人々が当時の未熟な
試案の下でこの社会と文学との上に主張した「出生」の問題――貧乏人でなければ、或は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
議しても、問題は原型のままだった。何の対策もえられぬらしい。 もっとも二、三の
試案が出なくはなかった。その一
試案をもっては、内管領の高資とほか一、二名がしばら....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
まで史家の糸で織って行きたいと思うし、またすこしでも往時の実際を紙背に読む読者の
試案にもなろうかと、折にふれお目にかけているにすぎない次第である。 大体、古典....
「近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
やがて実質を持つようになることだ。例えばその絶好の例は「社会保健省」設立の内務省
試案である。聞く処によると内務省案と軍部案との間には多少の開きがあり、前者が比較....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
教育化への改正はすでに実施されるに至った。そしてこれを機会に一般の教育改革案は、
試案の形で民間からいくつも提出されようとしている。尤もこの民間改革案相互の間には....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
僚並びに後輩の諸君に私のようにせられることを、おすすめするものである。 私は一
試案を作ってそれに要する戦費を、その道に明るい一友人に概算して貰った。友人の私に....