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試植
「試植〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
試植の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
操の教師はまた、好きな酒を用意して来ることを忘れなかった。 この山の中で林檎を
試植したら、地梨の虫が上って花の蜜を吸う為に、実らずに了った。これは細君が私達の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
のために、いかなる山野、悪田、空地にてもよくできるというジャガタラ芋(馬鈴薯)の
試植を勧め、養蚕を奨励し、繰糸器械を輸入した。牛馬売買渡世のものには無鑑札を許さ....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
つ庭に転がっている。富士の植物はもとより、金峰山から移した高山植物などがその辺に
試植されている。ここから精進口の登山新道、三合目へ下りることが出来て、途中に中庭....
「郷土的味覚」より 著者:寺田寅彦
るのである。 大正四、五年頃、今は故人となった佐野静雄博士から伊豆伊東の別荘に
試植するからと云って土佐の楊梅の苗を取寄せることを依頼された。郷里の父に頼んで良....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
てもらったのであった。 だから江戸へ持ち帰ったのちも、危険だというのでそこらへ
試植することをせず、わざわざ人眼をさけるために下男のへらへら平兵衛と二人きりで天....