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試筆
「試筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
試筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
を直にこたつに引き直した、そうしてやぐらの上を直ちに机にしつらえて、それから元旦
試筆というものにとりかかった。正月は思い切って字と画を書いてやろうと幾年ならず心....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、その一人になった。彼は早くから自由党に属していた。 あたしが生まれた年の元旦
試筆には、忘れてしまったが大物を書き、お酒が好き、撃剣が好き、磊落であったが、や....
「四月号の創作三つ」より 著者:平林初之輔
「火星の運河」――江戸川乱歩作。剣術使いがひとりで剣をふり回したり、絵かきが目的なしに線をひいたりするたぐいの、
試筆ともいうべきもので、作者自身の「お詫び」言葉のとおりこれはむろん探偵小説では....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
焦慮したかという道行きを示す一つの例話として、自分の民族的観察を記述して、本年の
試筆としようとするのである。 長者の由来を説明する伝説には、正直勤勉の報いとし....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
って来て、生ける身を、ふしぎに思うからである。そこで去年(昭和三十二年)の正月の
試筆には、戯れ半分に「元日や今年もどうぞ女房どの」などという句を色紙にかけて拝む....