試補[語句情報] »
試補
「試補〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
試補の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
た。それは、大学時代に作ったたくさんのノートの中へ置き忘れたのか、それとも司法官
試補の時にむやみに追い使われた、ある地方の区裁判所の事務所のベンチに置き忘れたの....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
は僕すなわち浅間新十郎のことは、十日ほど前の官報を見て下さればよく分るが、司法官
試補という役柄に採用されたのだった。その
試補というのは、検事とか判事とかの卵みた....
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
に日が暮れました。いっこう元日らしいところはありません。きょうから隣の空室へ判事
試補マイヤー君が宿をとりました。法科のベルナー君や理科のデフレッガア君などは目下....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
。もちろん彼は、それを面と向って検事に訴えはしなかった。彼とは違い大学を出て検事
試補となり、それからとんとん拍子に検事になり重要なポストに送りこまれた若僧――と....
「ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
、ありふれた左官屋の親方ではなかった。若い時代に大変苦心して大学教育をうけ、判事
試補にまでなったのだが、当時ビスマークを首相として人民を圧迫していたウィルヘルム....
「独身」より 著者:森鴎外
溜めようなどという風の男ではない。万事控目で踏み切ったことが出来ない。そこで判事
試補の月給では妻子は養われないと、一図に思っていたのだろう。土地が土地なので、丁....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のね。祖父さんというひとはドイツの最初の自由宗教的牧師で、お父さんというのは判事
試補試験にパスしているのに、そういう立場のためにそれをやめて石屋の親方で暮したの....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
ら、その十年ばかりの間に青年が、大学の独法を出て、司法官試験にも合格して、大阪で
試補をしていること、やがて本官に登庸されて、今では判事として、大阪地方裁判所に勤....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
およそ一千四人の割合なり。 国教宗にては僧侶の階級を三等に分かつ。教正、訓導、
試補これなり。教正は訓導を監督指令するの権を有す、訓導は一カ寺の住職となることを....