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試験台
「試験台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
試験台の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
がこれを完成させたとき、大統領は有頂天になって悦んだものである。国一番の重罪人を
試験台として試みたところ、たちまちミルキの希望どおりの模範人間に改造できたものだ....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
いったようなものを或る人間に抱かせてみようと決心したのです。 そうなると此度は
試験台になる人間を見付けなければなりません。それからと言うものは学校の行きかえり....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
には二人の外誰も見えない。だがこの二十坪ばかりの実験室には、所も狭いほど、大きな
試験台や、金具がピカピカ光る複雑な測定器や、頑丈な鉄の枠に囲れた電気機械などが押....
「蠅男」より 著者:海野十三
た。 それからしばらくページを繰ってゆくと、こんどはいよいよ念願が叶って、近く
試験台になる人間を手に入れることができるかもしれないと書いてあった。 時の塩田....
「春の枯葉」より 著者:太宰治
(節子) でも、あの人たちと野中とでは、からだがまるで違いますもの。 (奥田)
試験台にはなりませんか。(笑う)どれ、僕が背負って行ってやろうかな? (節子)(....
「火星探険」より 著者:海野十三
であった。今回の動物実験がすんだ上で、次回には更にあらゆる準備をととのえ、人間を
試験台にすることとなっていた。今まで室内で研究した結果によると、モルモットなどは....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
なぜ彼は、原稿用紙の桝目のなかに一字も半画も書けないのであるか。そして毒|瓦斯の
試験台に採用された囚人のように、意気甚だ銷沈しているのであるか。 これには無論....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そういうような場合で、眼前に女の肉体というものを、一つ柳下恵《りゅうかけい》の
試験台に借りているのはいいが、夜な夜な襲われる仏頂寺弥助、並びに丸山勇仙の幽霊ば....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た罪滅ぼしに、おれは、せめていい世話人にだけはなってやりてえ。さあ、その手詰めの
試験台があの娘だ、あの娘を罪滅ぼしの
試験台に、おれは仲間での出雲の神様になりてえ....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
んだ。 「おまえは、また、わしを信じないのか。わしは、学術研究のために、おまえを
試験台とするのだ。コマ切れにして、煮て食おうというのではないから、安心して、わし....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
生理学者が、どうかして人間の生きている源を突き止めようと堅い決心をしまして、その
試験台に他人では迷惑だろうと思って、自分で自分の体を解剖して行きました。腕をつつ....