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詩句
「詩句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
演ずるために名前を変えたことを皮肉にあてつけて、僕たちがよく話していたラテン語の
詩句を引用した。というのは、あの
“Perdidit antiquum lite....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
フォッス(Voss)の訳した音律詩形で紹介することとしておく。すなわち、神統記、
詩句一〇四―一三〇及び三六四―三七五にこうある。 幸いあれ、ツォイスの子らよ、美....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
う好奇の眼を※って、新しい悲劇を待っておられるのでしょう?」と悲痛な声でヤングの
詩句を叫ぶのだった。
法水は三人を交互に眺めていたが、やがて乗り出すように足を....
「運命」より 著者:幸田露伴
の忌むところとなる、卓惟恭もまた雄傑の士というべし。 道衍の卓敬に対する、衍の
詩句を仮りて之を評すれば、道衍|量何ぞ隘きやと云う可きなり。然るに道衍の方正学に....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たしの眼前にある自然のほんとうの美しさに近い描写はまだ見いだされません。いかなる
詩句といえども、画像の絵具面といえども、彼女の美を写してはいませんでした。彼女は....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
て少しも心乱れぬような青年は人間らしくもない。「英雄の心緒乱れて糸の如し」という
詩句さえある。ことにその恋愛が障害にぶつかるときには勉強が手につかないようなこと....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
とを自分はよく知っているが、――と検事長が言うと、陪審官たちの顔は彼等がそういう
詩句については少しも知らぬことに気がついていささか疚しいような色を表した)、ある....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
極へ、中心へ、虚空を押移りつつ、 無数の雲の鱗がひたすらに燃えてゆく。 こんな
詩句を昔書いたことがある。今においてもその思想に変りはない。わたくしはわたくしの....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
むつかしいが、まず凡そう言う事のありそうな前後の事情である。図は真作でなくとも、
詩句は、尚僧都自身の心を思わせているということは出来る。横川において感得した相好....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
期す 同心一夕紅糸を繋ぐ 大家終に団欒の日あり 名士豈遭遇の時無からん 人は周南
詩句の裡に在り 夭桃満面好手姿 丶大 名士|頭を回せば即ち神仙 卓は飛....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
の村の一青年の詩である。詩としての良し悪しはここでは問題としない。只、この短かい
詩句の中から、大飢饉に見舞われたこの地方の百姓達の、生きるための苦闘をはっきり想....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
空からの風は海をまきあげ天地をもゆり動かし、高々と立つ波の花は帆柱の上にまとう。
詩句を求めて試みにこの光景を表現しようとすれば、乱れたつ山のごとき波のなかに一船....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ことは、これが京都の中堅貴紳の欲望であったということである。 私は定家が白氏の
詩句をほめて「詩は心をけだかくすます物にて候」といい、貴人の前での作歌には「心中....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、一疋も体裁よき彼らはあらず。また不幸のものもあらず」 何となく、ほほ笑まれる
詩句であります。いかにも動物を明るく扱った
詩句であります。仏天の加護を信じ、この....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
遠のそれである。ミケランジェロがその詩の中に書き、フーゴー・ヴォルフが晩年にその
詩句を沈痛な歌の傑作としたあの言葉、―― かつてはわれらもまた人間であった。 お....