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詩学
「詩学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩学の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
の、すべての思想や表現について言われる。即ちこの関係は、丁度「詩」という言語が、
詩学の形式について言われる場合と、内容的に詩的精神を有するところの、一般について....
「科学論」より 著者:戸坂潤
教える処である。例えばフランシス・ベーコンの有名な学問の分類法によれば、詩(乃至
詩学)も亦学問の一つの分枝に数えられている。今日の言葉で言えば、文学乃至文芸も亦....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
鯱も日本一、美人も日本一、味噌も日本一だといっているが怪しいもんだ。そこへ行くと
詩学の造詣に於て、森槐南なんぞは、日本一を通り越して、唐《から》一だから豪勢なも....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
ることなくして終った、然し普通の姿での太刀山は屡々《しばしば》見た。 日本の漢
詩学界の豪傑|森槐南《もりかいなん》が亡くなったのは余の二十七歳の時であった。 ....
「詩について語らず」より 著者:高村光太郎
その方式については全く暗中摸索という外ありません。いつになったらはっきりした所謂
詩学が持てるか、そしてそれを原則的の意味で人に語り得るか、正直のところ分りません....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
て、常に「俳句は調べを旨《むね》とすべし」と言っていたという。「調べ」とは西洋の
詩学で言う「韻律」のことであり、言葉の抑揚節奏する音楽のことである。そして芭蕉の....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
のであり、クラシシズムの全盛時に発生している。ソポクレスをめぐるアリストテレスの
詩学(『ポエティカ』)、ラシーヌをめぐるボアローの詩論など、その典型であろう。 ....
「向嶋」より 著者:永井荷風
送った奇人である。晩年|京師《けいし》に留り遂にその地に終った。雲如の一生は寛政
詩学の四大家中に数えられた柏木如亭《かしわぎじょてい》に酷似している。如亭も江戸....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
実だろう。アリストテレスからホラティウスを経てボアロー・デプレオーに至るまでの「
詩学」なるものは、文芸作法のカノンを樹立しつつ作品を例証した点に於て、一種の「科....