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詩形
「詩形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩形の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弓町より」より 著者:石川啄木
じ》めたりするような一種の快感を、私は勝手気儘《かってきまま》に短歌という一つの
詩形を虐使することに発見した。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ や....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に精査しても大した価値はないのであるから、これをフォッス(Voss)の訳した音律
詩形で紹介することとしておく。すなわち、神統記、詩句一〇四―一三〇及び三六四―三....
「河明り」より 著者:岡本かの子
の種類のもので、いくらか詩風は時代向きになったかと感じられる程度のことが、却って
詩形をきごちなくしていた。詩に添えて紫苑氏が南の外洋へ旅に出た消息が書き加えられ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
しかしそれは代数ではない。 物事は約束から始まる。 俳句の約束を無視した短
詩形はいくらでも可能である。 のみならず、それは立派な詩でもありうる。 しか....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
ろう。 こういう点で何よりも最も代表的なものは短歌と俳句であろう。この二つの短
詩形の中に盛られたものは、多くの場合において、日本の自然と日本人との包含によって....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、「悲しかりけり」というのである。これを以て、日本語の貧弱を云々してはならぬ。短
詩形としての短歌の妙味もむずかしい点も此処に存するものだからである。大体以上の如....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
は、形が小さくて、手間暇のいらない歌が一番便利なのだ。実際便利だからね。歌という
詩形を持ってるということは、我々日本人の少ししか持たない幸福のうちの一つだよ。(....
「夏目先生の俳句と漢詩」より 著者:寺田寅彦
事がいろいろある。少なくも晩年の作品の中に現われている色々のものの胚子がこの短い
詩形の中に多分に含まれている事だけは確実である。 俳句とは如何なるものかという....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
遍化の期待に湧きたぎっている新しい人間の生命なのである。叙事の匂いのつき纏った長
詩形から見れば、短
詩形の作物は、生命に迫る事には、一層の得手を持っている訣である....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
すらしなかった初めの詩体は、決して初めの時代だけに終らなかった。晩翠が出て初期の
詩形をある点まで急速に敷衍し、整頓して、ある一つの決著をつけた。其と共に、藤村は....
「歌の口調」より 著者:寺田寅彦
要素は最も純粋な音楽的の要素であってこれを研究するには勢い広く音楽やまたあらゆる
詩形全体にわたって考える事が必要になる。これはなかなか容易な仕事ではない。 次....
「御返事(石原純君へ)」より 著者:寺田寅彦
歌」とは形式ばかりでなく内容的にも大分ちがった別物とは思いますが、こういう新しい
詩形に固有な新しい詩の世界を創造して行くのは面白いことだろうと思われます。それに....
「短歌の詩形」より 著者:寺田寅彦
、孑※が水から発生すると考えるよりも一層非科学的である。同様に例えば日本の短歌の
詩形が日本で始めて発生したものと速断するのも所由のないことであろうと思う。 五....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
く半紙に書いて余に送って来た。これは馬鹿気た一笑話であるが、実をいえば十七字の短
詩形である俳句だけでは満足が出来なかったのである。世人が子規門下の高弟として余を....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ことも注意されてよいことなのである。現象的に見ても、長歌・短歌・旋頭歌などの定型
詩形が並び存しておりながら、短歌だけが圧倒的に多くて、他の詩型は間もなく消えて行....