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詩心
「詩心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩心の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老年と人生」より 著者:萩原朔太郎
我ながら浅ましい思いがすると、堀口大学《ほりぐちだいがく》君がその随筆集『季節と
詩心』の中で書いているが、僕も全く同じことを考えながら、今日の日まで生き延びて来....
「秦の憂愁」より 著者:豊島与志雄
「も一度、詩に立ち戻りませんか。僕達は君の詩作を翹望している。世界の情勢は君の
詩心を誘発せずにはおかない筈だが……。」 星野はさすがに、戦争のことを直接に言....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
われ。母ある子幸あれ」 老人は大声で復誦して、また一しきり笑いたて、 「多少の
詩心はあるとみえる。だが、あさはかな奴らが。以後は小人の言葉にまどわぬがよかろう....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ごろからは、和歌や、詩などを記した頁も、しだいに多くなって来たのである。 彼の
詩心については、「次郎物語第二部」のなかでちょっとふれておいたが、それは、運命的....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
づ》けてしまえないようなところがあるように思われ出してきたのです。稚《おさな》い
詩心《リリスム》のほかに、なにかもっと別な意味があるのではないだろうか、って……....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
他の新旧の友人からの心づくしの数々にかかわらず、感傷に満ちた兄は、その動きやすい
詩心に、本国の思い出も深く、五浦の釣小舟さては赤倉のいで湯のことを、いかになつか....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いる。有心体の唱導の中心になるべき「心」が、このようにしてつながれねばならない「
詩心」であったところに、定家の嘗めさせられた困難の並々でなかったことが覗われるの....
「三国志」より 著者:吉川英治
とは、父としての彼が、次男の曹子建にもらした言葉だった。 曹操の一面性たる
詩心――詩のわかる性情――をその血液からうけついだ者は、ほかに子も多いが、この次....