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詩思
「詩思〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩思の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の隅田川」より 著者:幸田露伴
も無い訳だ。まして川霧の下を筏の火が淡く燃えながら行く夜明方の空に、杜鵑が満川の
詩思を叫んで去るという清絶爽絶の趣を賞することをやだ。....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
言わば「貴族を殺そうとする貴族主義」である。逆にニヒリズムは近代の逆説された叙事
詩思想《エピカルソート》で、著者の所謂「変装した陰謀者」「歪みたる憎々しきもの」....
「連環記」より 著者:幸田露伴
ぞり合い、煙を出し火を出し合うようになっている傍に、従兄弟同士の匡衡夫婦の間は、
詩思歌情、ハハハ、オホホで朝夕を睦び合っているとすれば、定基の方の側からは、自然....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
まらざりしや必せり。彼は恐らくは一俳人に満足せざりしならん。春風馬堤曲に溢れたる
詩思の富贍《ふせん》にして情緒の纏綿《てんめん》せるを見るに、十七字中に屈すべき....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
泥の相違あり。午後四時帰宅す。夜に入りて天ようやくはれ、一輪の秋月北天に懸かる。
詩思おのずから動く。 雨過秋宵露気寒、家書不、飽見北天光一団。 (雨一過して秋の....