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「詩書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詩書の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
も動かされた。その時になってみると、いつの間にかわたしの書架も面目を改め、近代の詩書がそこに並んでいるばかりでなく、英訳で読める欧州大陸の小説や戯曲の類が一冊ず....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
論述した。故に標題の示す如く、正に『詩の原理』であるけれども、普通に刊行されてる詩書の如く、単に韻律音譜の註《ちゅう》であったり、名詩の解説的批判であったり、初....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
くなかろう。古人《こじん》の言にあるごとく、 「祖宗《そそう》の富貴《ふうき》は詩書《ししょ》の中より来たる、祖宗の家業は勤倹の中より来たる」と。 人の立身や....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
顔をした。それは自分よりも旨いからであった。 五歳にして六甲を誦し、八歳にして詩書に通じ、百家を観たという寧馨児であった。田舎役人の県知事などが、李白に敵うべ....
イエスキリストの友誼」より 著者:新渡戸稲造
を見て御覧なさい。昔はこういう風な形で表わされたそうだが棒が二本あるじゃないか。詩書精選という書には棒を二本引いてある。二ツの棒が互に相支えて行くのだ。これが人....
三国志」より 著者:吉川英治
ら識別がつかない。眼の濁っている証拠である」 「……申したな。おのれ」 「また、詩書を読んで心を浄化することも知らない。語は心を吐くという。あなたの口の濁ってい....
三国志」より 著者:吉川英治
かと、玄徳はそのあたりを見廻してそぞろ司馬徽の生活を床しく思った。架上には万巻の詩書経書を積み、窓外には松竹を植え、一方の石床には一鉢の秋蘭が薫り、また一面の琴....
三国志」より 著者:吉川英治
「――なお、上庸の孟達が、漢中へ進攻してくる形勢ですが、彼は元来蜀の一将であり、詩書には明るく、義においては、お味方の李厳とすこぶる心交のあった人物です。義を知....