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詩社
「詩社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩社の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「なかじきり」より 著者:森鴎外
ルシャイスムを脱しがたく、国民文学として立つゆえんにあらざるをいったので、款を新
詩社とあららぎ派とに通じて国風新興を夢みた。小説においては、済勝の足ならしに短篇....
「スランプ」より 著者:夢野久作
をつとめております時分に、新聞専門家の間に名編輯長として聞こえていた、同時に自由
詩社の元老として有名な加藤|介春氏から、神経が千切れる程いじめ上げられた御蔭で、....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
。藤村が「告別の辞」をかいた。 ロセッティ、ハント、ミレエなどがP・R・Bなる
詩社を結ぶや、『ジャアム』という名で発刊されていた雑誌は四ヵ月で廃刊にになったが....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
木繁、石井柏亭など日本の洋画の先駆をなした画家たちが、与謝野鉄幹を中心として「新
詩社」を結成した。二年前に『文学界』が廃刊された。鉄幹は透谷、藤村などのロマンテ....
「木犀の香」より 著者:薄田泣菫
てゐる私は、それを別にいぶかしくも、また物足りなくも思はなかつた。 名高い江西
詩社の盟主黄山谷が、初秋のある日晦堂老師を山寺に訪ねたことがあつた。久濶を叙しを....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
はしきりに悔んでいる。その上に他と一しょになって物を言うのをひどく忌むのである。
詩社を結ぶなんぞということは、てんでかれの頭にない。一生涯孤立は避けられもせず、....
「美術学校時代」より 著者:高村光太郎
年に「明星」が始まった。これが華々しい運動となった。 「明星」の四号位からその新
詩社に入社したが与謝野先生の添削は大へんなもので、僕の歌なども僕の名前がついてい....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
の平明な日常語を標準とした表現と、内容としての若干の「とぼけ」趣味が、彼の歌を新
詩社一流の、あつい息ざしを思わせるものとは懸け離れた、淡い境地を拓かしたのである....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
と選ぶ事のない程安易な物になったが。明治三十二年以後著しい短歌改革運動を行った新
詩社の人々の短歌に収容した詩語は、やはりぎりしやをそういう風に言い表しただけであ....
「上野」より 著者:永井荷風
人横山湖山が既に其姓を小野と改め近江の郷里より上京し、不忍池畔に一楼を構えて新に
詩社を開いた。是明治五年壬申の夏である。湖山は維新の際国事に奔走した功により権弁....