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「詩神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詩神の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
で、西洋のあらゆる文学史を一貫し、小説も戯曲もエッセイも、すべてがこの母音の上に詩神を立脚している。実に「詩」は西洋文学の基調であって、それなしにはどんな散文学....
科学論」より 著者:戸坂潤
ジプトから来た)の批判としてであったと云われるが、併しホメロスの名で呼ばれる叙事詩神話は、云うまでもなく歴史の起源でもあったのである。ギリシアに於ける民族的史学....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
でもなかった。消化作用の神秘も歌い忘れられていなかった。ロアール河のほとりのこの詩神は、好んで荘重な語気を使っていた、それもダンテの名高い悪魔のような調子で、 ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
するもっとも熱烈な徒弟であった。 クリストフはオリヴィエに案内されて、フランス詩神の沈思的な美をしみじみと感じさせられた。それでも心の底では、彼の趣味にとって....
北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
れて、それが筆に上る度に、段々作物の味が深くなってゆくという感じがする。『富嶽の詩神を懐ふ』という一篇なぞは、矢張り、『蓬莱曲』の後に書いたものだが、よく読んで....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
行を持って一向専念せば、いずれの弘願ぞ円満せざらん。ここに一念発起したコン吉が、詩神《アポロン》の大威業力に依願し、前掲の拙劣なる短詩をコントラ・バスの伴奏にの....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
からね(この一句詩人調)。とにかく出来ないですよ。今日から『帝文』をかきかけたが詩神処ではない天神様も見放したと見えて少しもかけない。いやになった。これをこの週....
「可愛い女 犬を連れた奥さん 他一編」あとがき」より 著者:神西清
のバラム(『民数紀略』二十二章以下)になぞらえ、「彼も初めは詛うつもりだったが、詩神がそれを制してかえって祝福せしめられたものである」と述べ、このオーリャという....