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詩箋
「詩箋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩箋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
《きょう》づくえの一脚をすえ、それに面して書見するなり、ものにはならないまでも、
詩箋のひとつもひねくろうというのなら、さすがは徳川幕下|直参《じきさん》の士、源....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
制服を着ている人は夏目漱石君であった。何でも御馳走には松山|鮨があったかと思う。
詩箋に句を書いたのが席上に散らかっていたようにも思う。 三津の生簀で居士と碧梧....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
居士の家に忘れて帰って来たことと、その次ぎ居士を訪問してみると赤や緑や黄や青やの
詩箋に二十句ばかりの俳句が記されてあった、それを居士が私に見せて、「これがこの間....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
な違いを来たして、遂には自分という意識が二つに割れそうな気さえもする。慧鶴青年は
詩箋に落す筆を控えて、再び迷い始めた。すると得意になって肩肘張り、なおも世に高名....
「三国志」より 著者:吉川英治
ややしばらくしてから怖い物でもさわるように、そっと掌に乗せて、壺の横に貼ってある
詩箋のような文字などを見ていた。そして大きな溜息をつきながら、眼を息子の顔へあげ....
「三国志」より 著者:吉川英治
がはいっていた。それと、一葉の桃花箋に詩を書いたものが小さく折りたたんであった。
詩箋は麝香に染みて、名花の芯をひらくような薫りがした。貂蝉の筆とみえ、いかにも優....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
集を作り、木刻紀要第一集が出た。また、その一方に古い版画、明代の小説の挿絵とか、
詩箋、便箋の技術を残す必要があるというので、鄭振鐸と一緒に、北京の栄宝斎など十軒....