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詩経
「詩経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩経の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
いに用事にとりかかるのであった。なるべく簡明なほうがよい。このたびわが塾に於いて
詩経の講義がはじまるのであるが、この教科書は坊間《ぼうかん》の書肆《しょし》より....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
また旧の書を輪講するというようになって居るのです。即ち月曜日には孟子、火曜日には
詩経、水曜日には大学、木曜日には文章規範、金曜日には何、土曜日には何というように....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
上田の人で児玉政雄という医者がひところ馬籠に来て住んでいたことがある。その人に『
詩経』の句読を受けたのは、半蔵が十一歳の時にあたる。小雅の一章になって、児玉は村....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。弟の和助の方は、と言うと、これは引き続き学校へ通わせるかたわら、弓夫みずから『
詩経』の素読をも授けて来た。幸い美濃岩村の旧藩士で、鎗屋町の跡に碁会所を開きたい....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
しているのが、この「心経」という二字の意味です。 経ということという意味で、「
詩経」とか、「書経」などといっているのですが、インドの聖人、すなわち仏陀が説かれ....
「緑衣人伝」より 著者:田中貢太郎
ってきた。源は少女の衣服に指をさした。 「緑の衣あり、緑の衣に黄の裳せり」 と
詩経の句を歌うように言ってから、 「これはあなたのことさ」 源は面白そうに笑っ....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
店に屑虫を売りつけられてただ安かったのを喜ぶ、実は少々情なくてならぬ。 されば
詩経の草木、万葉の草木なんど、菊塢翁の昔から凝りやをうりものの、向島百花園、三、....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
易を立てて見てあげよう。二階へおいで。」 月、星を左右の幕に、祭壇を背にして、
詩経、史記、二十一史、十三経|注疏なんど本箱がずらりと並んだ、手習机を前に、ずし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を読んでみると、 「そもそも『百姓』といふは、支那四千年の古典『書経』並びに『
詩経』等に見ゆるを最初とすべし。『百姓』とは、あまねく『人民』といふ意味にして、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
初は素読で、まず論語を終ると一等となり、孟子と大学を終ると二等、中庸小学で三等、
詩経書経で四等、易春秋礼記で五等となって、これで素読が終るのである。それから意味....
「神話と青春との復活」より 著者:豊島与志雄
如何なる期待が持たれ得るであろうか。上述の青春を以て吾々は之に臨む。然る時、先ず
詩経の一部が浮出してくる。次には、多くの詩や小説の中の少数のものが浮出してくる。....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
ょう》し、したがって高値に他に売らんとする考えがある。 報瓊《ほうけい》の志 『
詩経《しきょう》』に、 「我《われ》に投ずるに木瓜《もっか》を以《もっ》てせば、....
「カットの文法」より 著者:中井正一
『
詩経』は中国での万葉集ともいうべき、まことに可憐な詩句と自由な愛がうたわれている....
「妾宅」より 著者:永井荷風
ばなし》の如き種類の文学より外には求めても求められまい。論より証拠、先ず試みに『
詩経』を繙《ひもと》いても、『唐詩選』、『三体詩』を開いても、わが俳句にある如き....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
永くするを一字にあらわせば詠である。さて同じく詠ずるのでも、そこに差があって、『
詩経』の魏風の疏によると、楽器にあわせて詠ずるのが歌、伴奏なしで詠ずるのが謡であ....