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詩魂
「詩魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「厨房日記」より 著者:横光利一
詩人と云われていたほどの貧しいルーマニア人であったが、いつの間にか彼の生来の鋭い
詩魂は光芒を現して、現在のフランス新詩壇では彼に追随するものが一人もないと云われ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は」というような愉悦と哀愁の綯《な》え合わされたソネットをかくのだから、たしかに
詩魂は生活の宝です。うたう心は、人間が精神において真直に立った姿、現象を一旦整理....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の方は永久に解けそうもないや。 イサム氏の父君は詩人ヨネ・ノグチだそうである。
詩魂脈々として子孫に霊気をつたえているに相違ないが、イサム氏に限らず、当今の超現....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
暗くす竹の雪 世に入れられなかった蕪村。卑俗低調の下司《げす》趣味が流行して、
詩魂のない末流俳句が歓迎された天明《てんめい》時代に、独り芭蕉の精神を持《じ》し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、しきりと歌を詠まれていた。それも秀歌が多かった。自然、運命の極限が、人の悲腸に
詩魂を叫ばすのであろうか。 ここにても 雲井の桜咲きにけり ただ かりそめの 宿....