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詫び言
「詫び言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詫び言の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
するまでの道楽におちて、父親の勘当容易にゆりなかったを、番頭、手代、親戚、縁者の
詫び言で、漸う元の若旦那に立ちかえる。しかしそれでも初夏の朝々にこの声を耳にして....
「決闘」より 著者:神西清
を忘れることは勿論できないことです。それはあまりにも悲しかった。そして僕は何も、
詫び言をいったり、僕が悪くはないなどと言いに来たのではありません。僕は誠意をもっ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ると、まず警保局長が進み出で全身これ恐縮といった身振りで、
「殿下、又しても、お
詫び言上に罷り出ました。今朝以来失態の連続でありまして、もはや、お合わせ申す貌《....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
遺訓ともなるべき一大論文だって、書こうと思えば書けるぐらいだ。わたしは喜んで君の
詫び言葉を受入れます。と同時に、こちらからも厚くお詫びを申述べたい。ではご機嫌よ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
では慚愧にたえず、ここへ来て謝罪るつもりでもあるか……。 「いやいや。今さら女の
詫び言など聞いたとて、何かせん。そんな姿も見とうはない」 ところが、工藤が去る....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
、 「申し訳ございません。……旦那様が……あんなことになって」 と、うわずって
詫び言を叫んだ。 俥から降りた婦人は髪を夜会に結い、病人のように青白い皮膚をし....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
である。昔は女房をこの日でないと離縁し得なかった。この日追出された者は、どんなに
詫び言をしても許されなかった。だから御方がほしければ二月九日の晩、四つ辻へ行けば....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
と、町名主、五人組につれられて、白洲へお詫びに罷り出ると、大岡様は、てんで一同の
詫び言を耳にもかけてくれねえッてんだ」 「ヘエ、そして」 「粗忽者めが、転ンだら....