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「詭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
片づけておく事のできないような事実を感じさせるんです。それに対するあなたの弁解は弁《きべん》とより僕には響かなくなりました。僕の鈍い直覚ですらがそう考えるので....
二つの道」より 著者:有島武郎
は二つの道以下のものであるかもしれないが、少なくとも二つの道以上のものではない。弁《きべん》である、虚偽である、夢想である。世を済《すく》う術数である。 人....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
。なぜなら、それは当然起こらねばならなかったことが起こりはじめたからだ。いかなる弁《きべん》も拒むことのできない事実の成り行きがそのあるべき道筋を辿《たど》り....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を起す功利主義者と同一視するのは、人の心の絶妙の働きを知らぬものだと。私はそれを弁だと思う。一度愛した経験を有するものは、愛した結果が何んであるかを知っている....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
欲望に廉恥を忘れしときのことなり。 このときより腐れたる世界の暴力は 入りきぬ、計や陥穽も。 山の樅樹は斧に打たれて倒れ、 作れる船の※は知られざる海を進みゆ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。一回の布施が十万銭、その正体を拝むまでには幾十万銭に及ぶのであった。 こんな計を用いているうちに、一、二年の後には土地の者がみな彼に帰伏した。彼は遂に乱を....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
それにはさしもの検事も、激しく卓子を揺って叫ばざるを得なくなった。「莫迦な、君の弁も、度外れると滑稽になる。法水君、あれは稀病中の稀病なんだぜ」 「勿論、文献....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
込む、明放しの三間ばかり。人影も見えないのは、演義三国誌|常套手段の、城門に敵をく計略。そこは先生、武辺者だから、身構えしつつ、土間|取附の急な階子段を屹と仰....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
と考えていたいろいろの特性は、今や忘れられてしまったのか。あるいは巧妙なる情熱的弁によって魔術の金冠のうちに移されてしまったのか。彼はベアトリーチェをますます....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
、よく神を知って居る。が、何人もまだ神の姿を拝したものはない。又われ等は形而上的弁家の顰に倣って、あまりにも深入りしたる推理|穿鑿に耽ろうともしない。何となれ....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
込んだのが確かであったなら……あの犯人の足跡は……そうだ。恐ろしい罠だ。恐ろしい計だ……。 蜂須賀巡査は、考え考え歩き続けた。ところが、茲ではからずも蜂須賀....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
いるんですの」 そうして、暁子は去ってしまったが、今の問答は何んとなく、法水の弁のように思われた。四人をほしいままに踊らせたと云うのも、それぞれに底を割って....
荘子」より 著者:岡本かの子
楽主義を高唱した。変ったものには「白馬、馬に非ず」の詞で知られて居る公孫龍一派の弁派の擡頭があった。また別に老子の系統をひく列子があった。年代は多少前後するが....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ろう。 ところで信乃がいよいよ明日は滸我へ旅立つという前晩、川狩へ行って蟇六の計に陥められて危なく川底へ沈められようとし、左母二郎に宝刀を摩替えられようとし....
耳香水」より 著者:大倉燁子
ない。ねえ奥さん。もう少し気を落付けて、僕の云い分も聞いて下さい』 『もう沢山。弁を弄したって、徒労よ! 私の気持はすっかり貴方を離れちゃった。醒め切った女に....