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「詭策〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詭策の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地虫」より 著者:小栗虫太郎
そう云って、隠していた小刀の錐を、ポンと床のうえに投げ捨てたが、そうして、彼の詭策が成功したにもかかわらず、またもとの憂鬱な表情に帰ってしまうのだった。 け....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、真っ先に追って来た御池十郎左衛門の横を撲った。十郎左衛門は、直感に、 (彼の詭策) と覚って、追い足にふくみを持っていたので、武蔵の刀は、彼の反り返った胸....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
まで、世々、代々忘れぬものだ。ましてや、一代の英君と仰いでいた義伝公を、徳川家の詭策に害せられた阿波の怨みというものは、弓取の子孫は無論、半農半武家の原士の胆に....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
弦之丞、無念そうに唇を噛みしめた。 「やはり、案じていたに違わず、お十夜や天堂の詭策に陥ちたのであるか。ウウム……」と、暗涙をのんで愁然とした独りごと――「傷は....
三国志」より 著者:吉川英治
以て、整々とみだれず、よく進退していたため、敵も一時は彼に伏兵やある、なんらかの詭策やある、と疑って敢えて近づかなかった程だったという。――これは蜀全軍に対して....