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「詰将棋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詰将棋の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
は意味がないものを謎だと思って、一生懸命に考えてるぜ。気狂《きちがい》の発明した詰将棋《つめしょうぎ》の手を、青筋を立てて研究しているようなものだ」 「じゃこの....
如是我聞」より 著者:太宰治
ているのか。普通の小説というものが、将棋だとするならば、あいつの書くものなどは、詰将棋である。王手、王手で、そうして詰むにきまっている将棋である。旦那芸の典型で....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
部ひそかに打寄って相談して、これはとにかく嫁をもらってやるに限る、横町の小平太の詰将棋も坂下の与茂七の尺八も嫁をもらったらぱったりやんだ、才兵衛さんも綺麗なお嫁....
探偵小説とは」より 著者:坂口安吾
理小説は、碁や将棋よりも軽快で複雑なゲームの妙味があるからである。藤沢桓夫氏など詰将棋に工夫を凝らすぐらいなら、大いに推理小説に工夫を凝らして貰いたいと私は思う....
推理小説について」より 著者:坂口安吾
きたもので、このような真夏の何もしたくないような時には、推理小説を読むこと、詰碁詰将棋をとくのが何より手ごろだ。そのあげくに、暑気払いのつもりで、私もこの夏、本....
金狼」より 著者:久生十蘭
、古田と葵で足らずに、こんどは久我を密告《サス》つもりなんだな。……まるで縁日の詰将棋だ。あの手でいけなきゃこの手か。……おいおい、頼んどくが小生だけは助けてく....
郷愁」より 著者:織田作之助
新吉は首をひねった。落ちというのは、いわば将棋の詰手のようなものであろう。どんな詰将棋にも詰手がある筈だ。詰将棋の名人は、詰手を考える時、まず第一の王手から考え....
四つの都」より 著者:織田作之助
は、洋装の女即ち辻節子が、小型の旅行携帯用の将棋盤を洋装の膝の上に載せて、頻りに詰将棋を考えている。そこへ、弁当を持った庄平が戻って来て、弁当を食べながら、将棋....
捕物小説のむずかしさ」より 著者:野村胡堂
を書いていると、そんな事は大した問題ではない。碁打が詰碁の新題を考え、将棋差しが詰将棋の新手を考えるのと大した違いは無く、毎月二つや三つはどうにかなるのであるが....