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詰物
「詰物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詰物の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
二枚小袖に黒斜子の三つ紋の羽織をかさねて、行儀よく坐っていた。お定まりの屠蘇や重
詰物もならべられて、主人も客もその顔をうすく染めていた。主人に対して新年の挨拶が....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
では、三津子さんも定めて食べ物にも不自由しているだろうと思ったので、いろいろの罐
詰物などを買いあつめて、バスケットへいっぱいに詰め込みました。 出発の朝はどん....
「決闘」より 著者:神西清
たくなんてことを言う」サモイレンコは身ぶるいをした。「あ、胡椒、胡椒」と、挽肉を
詰物にしたとうなすを、胡椒を掛けずに補祭が食いだしたのを見て、彼は情ない声を出し....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
だった。かもめの落す影が二つ彼女の長い睫を軽く瞬かせる。 この料理店自慢の鳥に
詰物をした料理を給仕男が持って来たが、こういう卓上風景には馴れて居るので音を立て....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
申すが、いったいお前たちは毎晩毎晩、あそこで何をしていたというんだ? 亭主の枕の
詰物を、打ち直しでもしてやってたのかい?」 だがこっちは、ゆるしてやって、ゆる....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
のしれぬ荷物が山とつまれている。 ホールは馬車に近より、籠の中に手をつっこみ、
詰物の麦わらをかきわけてさぐった。 中は、ガラスびんらしい。おかみさんは、客を....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
○本文の如く魚類をシタフェと為すには鯛、黒鯛、鱸、甘鯛等淡泊なる魚をよしとす。
詰物はパンと玉子の黄身と玉葱とを塩胡椒にて味を付け混ぜたるものにてもよし。 ○本....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
手軽《てがる》) 秋 第二百四十七 二十銭料理 赤茄子《あかなす》の
詰物《つめもの》 秋 第二百四十九 三十銭料理 泡《あわ》の....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
は話の種になっている。」 「ほう。そうかい。」 「ところで、ここの料理だがね。鑵
詰物なぞにしなくても、なんでこの土地の新鮮な魚や野菜を附けないのかな。」 「内地....