話が合う[語句情報] »
話が合う
「話が合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
話が合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老ハイデルベルヒ」より 著者:太宰治
弟であるし、また同様に早くから父に死なれている身の上なので、佐吉さんとは、何かと
話が合うのでした。佐吉さんの兄さんとは私も逢ったことがあり、なかなか太っ腹の佳い....
「古典風」より 著者:太宰治
パスカルを忘れず。 ○芸|娼妓《しょうぎ》の七割は、精神病者であるとか。「道理で
話が合うと思った。」 ○誰か見ている。 ○みんないいひとだと私は思う。 ○煙草を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
「それが宜しゅうございます。御法要や御説法があるそうでございますから」 「老婢と
話が合うようになっちゃあ、おれももうお仕舞いだな。はははははは」 元気よく笑っ....
「河明り」より 著者:岡本かの子
も一遍そのくらいのところへ行っていらっしゃい。すると世間も広くなって、もっと私と
話が合うようになりますから」 それから、女二人の旅券だの船だの信用状だのを、自....
「黴」より 著者:徳田秋声
く、笹村は学校を罷めてしまった。偶然にここで一つ鍋の飯を食うことになっても、双方
話が合うというほどではなかった。 笹村は友人思いの京都のT―から、自分ら二人の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すか」 「どうだか知りませんが、そんなに年寄じゃないでしょう、お雪ちゃんと、よく
話が合うくらいだから」 「君は、その人と会ったことはないのか」 「ありません。会....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
好い道づれはまたとあるまいと思った。 「それはいい。Mさんと世之助とでは、きっと
話が合うから。」 皆は口を揃えて『好色一代男』を棺に納めることに同意した。そし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
その相手となっているのは何人か。近ごろ近づきの青嵐居士と、不破の関守氏とは、よく
話が合う、今日もその人を同行の、釣の脱線かと見るとそうではないのです。関守氏の相....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
六天の神主の鏑木甲斐《かぶらぎかい》という人が、かなり飲《い》ける方で、道庵とも
話が合うのだから、これから興に乗じて、その人を嗾《そそのか》そうという企らみのよ....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
神経質だ」 「そんな野郎は嫌いだよ」 「まあまあそういわずに会って見なよ。君とは
話が合うかもしれない。ひょっとかすると好敵手かもしれない」 「幾歳ぐらいの野郎だ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
の娘は、多少都会そのものにあこがれている風が以前からあつて、例の長久保夫人とよく
話が合うらしく、ちよいちよい出入をしていたようだ。そういえば、長久保夫人の近況は....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
どうも、ますます重って行く処を見ると、余り上手なお医者さまとは受け取れませんなど
話が合う。私は、そういう噂などチラチラ小耳に挟む所から、或る日、改めて古川医師に....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
。飯田町辺でしたろう。やはり陸軍の軍医をお勤めで、詩文のお嗜があり、お兄様とはお
話が合うのでした。ここでは気安く種々のお話をなさるし、奥様も歌をおよみになるので....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
て歩いて、江戸でもあちこちこのかんざし一つを質におき廻って来たことなどぴったりと
話が合うから、家主は飛び立つほど喜んで、もとよりすこしも疑わなかった。甲府の母が....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
津の浜から船へ乗り込んで、どこへとも知らず錨を上げる。 海で育った惣平次とは、
話が合うのだった。 今度は、わりに長く江戸にとどまっていて、神田|筋違御門《す....