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話が違う
「話が違う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
話が違うの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
もひき》の膝をすすめながら、こんな理窟《りくつ》を云い出しました。
「それはちと
話が違うでしょう。御前さんの店の暖簾には、何と書いてあると御思いなさる? 万口入....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
なかった。 「おお、開けて下さい。わたしをどうしようというのです。閣下それではお
話が違うではありませんか」 ミルキ夫人は狂人のようになって扉《ドア》をドンドン....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
理だと言いますかさ。なんでもわたしの聞いたところじゃ、版籍奉還ということはだいぶ
話が違う。版地民籍の奉還と言いましたら、土地も人民も朝廷へ返上することだと、わた....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
」 「だって、ひばりを好きになっても仕様が無いでしょう?」 「何を言ってやがる。
話が違うよ。」僕はいよいよ不機嫌になった。「君は不真面目だ。僕は何も君に、好きに....
「足迹」より 著者:徳田秋声
して、長いあいだ奥州の方の温泉へ行っていたということも話した。 「それじゃまるで
話が違うがな。」と、母親は顔の色を変えていた。そんなところへお庄を取り持った四ツ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ようにおこりだした。
「おいおい、金を持って来れば、売ると言ったのに、それじゃあ
話が違う。ぐずぐず言わないで、この戸をあけろ」
「そりゃ売ると言いましたが、今晩....
「華々しき一族」より 著者:森本薫
僕は、そんなことは言ってやしません。(困って)第一、どうしろ、こうしろと言う話と
話が違うじゃありませんか。僕は、大体始めっから何にも言わないつもりだったのです。....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、プロレタリアの乃至プロレタリアの党の文化はあり得ない、というような場合と、多少
話が違うのである。 こう考えて来ると、現在多少とも自由主義的又進歩的であろうと....
「立札」より 著者:豊島与志雄
もがやって来ても、ただ素知らぬ風をしているようにいいつけておきました。」 「全然
話が違う。お前は、この町を、盗賊どもに踏み荒させて、それでよいと思うのか。」 「....
「四十八人目」より 著者:森田草平
日蔭の身である。もっとも、同志の士は皆妻子を離別してきたというが、それとこれとは
話が違う。あの女は一生|己れを扶助してくれるはずの良人を失った上に、しかもその良....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
れる余裕のことであつて、客観的情勢によつて現われたり消えたりする安ものの余裕とは
話が違うのである。死の瞬間において最も尊厳なる光芒を発揮するていのものである。 ....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
子を張上げて田園がったり、お座敷へ出て失礼な裸踊りをするようなのは調子に合っても
話が違う。ですから僕は水には音あり、樹には声ある文章を書きたいとかせいでいる。 ....