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「話し中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

話し中の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
や本降《ほんぶり》になりそうだ事」 「私《わたし》失礼するわ、降って来たから。御話し中で失礼だけれども。大変面白かったわ」 糸子は立ち上がる。話しは春雨と共に....
野分」より 著者:夏目漱石
様子も見えない。赤面するくらいなら用談中と云って面会を謝絶するはずである。 「御話し中はなはだ失礼ですが。ちょっと伺っても、ようございましょうか」 「ええ、いい....
貞操問答」より 著者:菊池寛
。」と、云った。女中は、まだオドオドしながら、 「一度かけましたんですけれど、お話し中でお待ちしている内に、今の方から、お電話がございましたので……」と、相すま....
深夜の電話」より 著者:小酒井不木
人の会話を熱心に聞いていた近藤女史は、このとき急に眼を輝かせて尋ねました。 「お話し中を失礼ですけれど、川上糸子さんがどうかなさいましたのですか」 小田刑事は....
昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
りゃうっかりしてました。もしもし、じゃ、杉山さんにお言伝けを……。あ、もしもし、話し中……。えっ? 電熱器を百台……? えっ? 何ですって? 梅田新道の事務所へ....
探偵戯曲 仮面の男」より 著者:平林初之輔
堂々たる紳士。太いステッキをもっている。給仕は椅子をおいて退場。 東山――お話し中のようですな。 芦田――いやかまいません。ちょうどいま貴方《あなた》のう....