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「話し好き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

話し好きの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ずらをしますからね」 なにを問いかけても、老人は快く相手になってくれる。一体が話し好きであるのと、もう一つには、若いものを可愛がるという柔かい心もまじっている....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。つまらない化け物の話なんぞすると、お父さんや叔父さんに叱られる」 ふだんから話し好きのおじさんも、この問題については堅く口を結んでいるので、わたしも押し返し....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いてはなつかしいと言って、半蔵たちのところへ話し込みに来る宿屋の隠居もある。その話し好きな隠居は、木曾の山の中を出て江戸に運命を開拓するまでの自分の苦心なぞを語....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
食後に、半蔵らが二階にくつろいでいると、とかく同郷の客はなつかしいと言っている話し好きな十一屋の隠居がそこへ話し込みに来る。部屋の片すみに女中の置いて行った古....
田舎教師」より 著者:田山花袋
、わる気というようなところは少しもなかった。関さんは例の通りの好人物、大島さんは話し好きの合い口――清三にとってこの小学校はあまりいごこちの悪いほうではなかった....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れがわからないことです。 「その清姫様の帯が、どうしたのでございます」 六助は話し好きです。今日は人足に駆り立てられて半日をつぶし、エエあとの半日もつぶしてし....
斯ういう気持」より 著者:宮本百合子
ら、一ヵ月に一二度ずつ彼等の処へ遊びに来る婦人であった。二十六七の、気の強そうな話し好きであった。浅黒い顔にさっぱりした身なりで、現在の良人との結婚前後のことな....
追憶の医師達」より 著者:寺田寅彦
医者様の概念とはよほどちがった近代的な西洋人風な感じのする国手であった。 父が話し好きであったからたいていの医師は来るとゆっくり腰を据えて話し込んでしまうので....
深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
た。 列車がまた進行をはじめると、さっきの車掌がふたたび廻って来た。かの商人は話し好きとみえて車掌の顔をみると直ぐに又話しかけた。 「どうもさっきは驚かされた....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
その間の秘密の事情などもよく知って居っていろいろ話をする。元来この秘書官は非常な話し好きで、私が尋ねなくても親切によく話してくれる。だから私には大変有益な友を得....
三国志」より 著者:吉川英治
、世間の盛衰を語り、英雄を論じ、朝から晩まで倦むことがありませんでした。よほど、話し好きな人とみえます」 「そうか。……そちの言葉を聞いて、儂もどうやら先生の庵....