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話せる
「話せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
話せるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
衛門になりかかった男の心もちを、多少空想的に誇張して、面白く書いてある。こいつは
話せると思ったら、こないだから頭に持っている小説が、急に早く書きたくなった。 ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
。京都の女学校を卒業なすった方《かた》。この頃やっと東京詞《とうきょうことば》が
話せるようになりました。」
初子は物慣《ものな》れた口ぶりで、彼女を俊助に紹介....
「星座」より 著者:有島武郎
ていないで、ちっと眼を高所大所に向けてみろ。……何んといってもそこに行くと星野は
話せるよ」
ガンベは実際どこかに堅実なところがあって、それが言葉になるとうっか....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
話すのは、たいそうなほねおりです。あなたにからすのことばがわかると、ずっとうまく
話せるのだがなあ。」 「まあ、あたし、ならったことがなかったわ。」と、ゲルダはい....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
を延ばして安らかな眠りを待ってる気持はどうだね。 B それあ可いさ。君もなかなか
話せる。 A 可いだろう。毎晩毎晩そうして新しい寝床で新しい夢を結ぶんだ。(間)....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
金に恥じず悄げたりけり。 作平が悦喜斜ならず、嬉涙より真先に水鼻を啜って、 「
話せるな、酒と聞いては足腰が立たぬけれども、このままお輿を据えては例のお花主に相....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
なるべく考えないことにつとめた。その頃は、もちろん光郎にはそんなことをむきつけに
話せるほどの間ではなかった。煩悶に煩悶を重ね焦り焦りして頭が動かなくなるほど毎日....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
け合う事はむずかしいのです。 自分の本当の心持――それもなかなか他人には充分に
話せるものではありません。どれほど上手に話しても、どれほど多くの言葉を費しても、....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
くれる。それを述べることは僕にはどうも愉快ではないが、しかし君とならば最も悦んで
話せる。 フェーリングは数カ月前から僕の両腕に発泡膏を貼っている。……この療法....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ャンガラ星語は知らない。わしは日本語の外、アメリカ語でもフランス語でも何でもよく
話せる。わしだけではない。わがジャンガラ星人なら、みなそうなんだ。われわれは地球....
「火星探険」より 著者:海野十三
どうして行ったのですか。何に乗って」 「ははは、それはいいますまい。アメリカ語を
話せるようになったのも、私がそれをしらべてきたからです。しかし私の地球研究はまだ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ていたじゃないか。お前はいつ、そのような勉強をしたのか、いやさ、どうして火星語を
話せるようになったのか」
博士は、不思議に思っているらしい。
新田先生は、今....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
だから、よく知っているでしょう、話して頂戴」 「うん。そんなことなら、兄さんでも
話せるよ。まず中国の方面から空襲をされたとするとネ、一番先に向ってゆくのは、海軍....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
えと云ってナ」 「なるほど、多少変ですかね」 「尤も、紅子と素六とは、清兄さんも
話せるようになった、だがこれは日頃の罪滅ぼしの心算なんだろう、なんて減らず口を叩....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
した。御木井合名会社の重役会議に出かけたとやらで、思いがけず綾子さんと二人ぎりで
話せる機会が出来たのを、大変嬉しく思いました。綾子さんも同じ心持だったのでしょう....