話材[語句情報] »
話材
「話材〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
話材の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
ばしばになり、また互のためになった。二人の住むまるで異った生活から得たいろいろの
話材が、各自を益し合ったのである。 一度心が善を求めて来出すと、庸之助はこの日....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
に僕を「夜の岸壁」の自発的捕虜にしてしまった。もちろんそこには、何とかして変った
話材に come across したいという探訪意識が多分に動いていたことも事実....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、音とともに外部を遮断した。 彼女は、私達に向き直った。 『私は、多くの愉快な
話材を、旅行用として、身体のあちこちに隠しているのです。』 こう言って、彼女は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
以前にはねえ……」 八犬伝の竜説は一向、駒井の念頭にはないと見えて、ほかの方に
話材を持って行き、 「有史以前には、竜のようなものがあったかも知れない――この間....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
最も真面目な考察で、連信への感想を読みそれを我ものとしようとして居ります。豊富な
話材があるが、と云っていらっしゃることもわかるように思われます。あの連信にしろ、....
「吊籠と月光と」より 著者:牧野信一
あげながら質問した。僕たちは、その旗に関しては七郎丸が大酔をした時に、たった一遍
話材にした以外には、不断はいい合せたかのようにそれについては口を緘《かん》して僕....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
雑沓を見おろして、ぼんやりすわっていた。
そのうちに若松屋惣七も日本一太郎も、
話材がなくなって口をつぐんでしまった。
「それではこれで失礼をいたします」日本一....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
は幾多の興味ある挿話がある。例えば船虫の一生の如き、単なる一挿話とするには惜しい
話材である。初めは行き暮れた旅人を泊らしては路銀を窃む悪猟師の女房、次には※いび....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を漁って来たのであって、そこの地を踏まれたという鈴木さんの話にはまた、何か新しい
話材が聞かれるに違いないとは思っているが、遑がないので先ず、自分の旅嚢だけをここ....