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該
「該〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
該の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
した。
「ふむ、それはこういうのです。――『いかなる犯罪を行ないたりといえども、
該《がい》犯罪を行なわしめたる事情の消失したる後は
該犯罪者を処罰することを得ず』....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
某甲《ぼうこう》が首の落ちたる事は、載せて聊斎志異《りょうさいしい》にもあれば、
該《がい》何小二の如きも、その事なしとは云う可《べか》らざるか。云々。
山川技....
「路上」より 著者:芥川竜之介
も君を怒らす心算《つもり》で云ったんじゃないんだが――いや、ない所か、君の知識の
該博《がいはく》なのには、夙《つと》に敬服に堪えないくらいなんだ。だからまあ、怒....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
子の運動に関係しては――が、それでもこれは宇宙の進化に関するこの最初の概念に全然
該当するものである。この概念はなおまたラプラスの仮説の一般に行われたために現代ま....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
か。 映画界という所は忘れっぽい所である。ここの五年は他の世界の十年、十五年に
該当する。私は相当うぬぼれの強い人間であるが五年間作品を出さずにつないで行く自信....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
だ容易に人間と交通し得る。高級の霊にして、地上と交通するのは、人間界の所謂霊媒に
該当する特殊の能力者である。高級霊が交通を開き得る、優れた霊媒の数は極めて少ない....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
理 馬琴は博覧強記を称されもすれば自ら任じもした。殊に歴史地理の考証については
該博精透なる尋究を以て聞えていた。正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々|不穿鑿なる....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
全く女子自ら故意にこの怪事をなすものと信ぜり。しからばすなわち、この怪事に関して
該地方の人がいだける想像説には、憑付説と故意説との二種ありといいて可なり。また、....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
して、明治十九年二月二十日、公務を担い、奉職の官衙を去る十里ほど、某官衙に至る。
該地に滞留すること八日|維時、その月二十八日夜、寝に就く。忽地にして妻、手に提灯....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
す、云云。 このごろ宮城県|伊具郡川張村、山本氏より寄せられたる報知によるに、
該地に行わるるところの仕方は、大いに他の地方のものと異なるところあるがごとし。ゆ....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
外は早熟で、年齢を早めて入学したからマダ全くの少年だった。が、少年の筆らしくない
該博の識見に驚嘆した読売の編輯局は必ずや世に聞ゆる知名の学者の覆面か、あるいは隠....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
相応に研究して露国の暗流に良く通じていたが、露西亜の官民の断えざる衝突に対して当
該政治家の手腕器度を称揚する事はあっても革命党に対してはトンと同感が稀く、渠らは....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
Congregational(コングレゲーショナル) 和漢訳名 康具来
該升宗、または組合宗 一、バプテスト宗 本宗原名 Baptist(バプテス....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
否や、先ず主人を呼で二氏の近状を問う。主人答て曰く、團十郎は新富劇に出場せるが、
該劇は近日炎帝特に威を恣にするを以て、昨日俄に場を閉じ、圓朝は避暑をかねて、目今....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
うじてこれを降伏せしめたが、ナポレオンはこの間敵の部隊北方デゴ附近に在るを知って
該方面に前進、十四日敵を攻撃してこれを撃破し、再び西方に向う前進を部署した。 ....