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「詳らか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詳らかの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
妬みの故に蛇となったは、梁の※《ち》氏(『五雑俎』八に見ゆれど予その出処も子細も詳らかにせぬから、知った方は葉書で教えられたい)や、『発心集《ほっしんしゅう》』....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を解したから馬鳴《めみょう》菩薩と号《な》づけ、北天竺に仏法を弘めたと。浮流草は詳らかならぬが水流に浮かみ、特に馬が嗜み食う藻などであろう。ホンダワラ一名神馬草....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と。これ誠に至言で、チャンバースが現今第一流の星学諸家が主張する所とは誰々なるを詳らかにせぬが、最近、日の上に濃くあまねく行き渡った光気より日光を発し、太陽面の....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
とをポーズとしたのであった。 河上徹太郎、小林秀雄諸氏によって、その伝記が余り詳らかでないシェストフは日本文壇に渡来させられた。シェストフはキエフ生れのロシア....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
士の人間の相貌に対してことのほか美しさを感じ、興味を覚え強い執着を持ち、その心を詳らかに理解するものであると思うのです。 それは何しろわれわれは同類であります....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
士の人間の相貌に対してことのほか美しさを感じ、興味を覚え強い執着を持ち、その心を詳らかに理解するものであると思うのです。 それは何しろわれわれは同類であります....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
書によるとやはり見に行ったそうである。それ以来逢わぬからまだこの人のレビュー観を詳らかにすることが出来ない。 数日たった後に帝劇で映画の間奏として出演している....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
花樹を培養して花を開くに、なんぞことさらにこれを避くることをせんや。栄誉の性質を詳らかにせずして、概してこれを投棄せんとするは、花を払いて樹木の所在を隠すがごと....
「自然」を深めよ」より 著者:和辻哲郎
才能である。誰でもが彼らのような観察と記憶とを持つことはできない。けれども多くを詳らかに見ることは直ちに「自然」を深く見ることにはならない。彼らの眼が鋭さを増さ....
孔子」より 著者:和辻哲郎
、プラトンの優れた諸対話篇のなかに鮮やかに描かれている。イエスの生涯は四福音書に詳らかである。釈迦の伝記に至っては、小乗の経律を初めとして大乗の諸経典に至るまで....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
れたものの中について、往時両者の割合がどの位であったかは、今にしてもとよりこれを詳らかにする事が出来ぬ。しかしながら少くも京都に於いては、正徳五年の洛外エタの人....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
らを疎外するの根本観念は自然に消滅すべき筈である。彼らまたその源流のあるところを詳らかにし、自覚反省して世の進歩に後れず、思想上・生活上、一般世人と伍してあえて....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
うについても、その綱領の一つとして、 本誌は特に過去に於ける賤民の成立変遷の蹟を詳らかにし、今なお時に疎外せらるるの傾向を有する、同情すべき我が同胞解放の資料を....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
なる箸尾為国・為政・高春等の家筋と、この旅稼ぎの万歳法師らとの関係はいまだこれを詳らかにせぬが、常時その配下に属して各地に転戦した勇士の中には、この箸尾万歳の徒....