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「詳密〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詳密の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
長谷川君と余」より 著者:夏目漱石
ら云えば、こんな形容詞でも使わなくってはならなくなるくらい論じていた。その知識の詳密精細《しょうみつせいさい》なる事はまた格別なもので、向って左のどの辺に誰がい....
案内者」より 著者:寺田寅彦
くとよく似ているという事をもう少し立ち入って考えてみたいだけである。 案内記が詳密で正確であればあるほど、これに対する信頼の念が厚ければ厚いほど、われわれは安....
青年」より 著者:森鴎外
が独りで物を考えている。そこにこんな事が書いてある。「材料の真実な事、部分部分の詳密な事、それから豊富で神経質な言語、これ等は写実主義の保存せられなくてはならな....
食道楽」より 著者:村井弦斎
しごめ》早稲田大隈伯爵家の台所にして山本松谷《やまもとしょうこく》氏が健腕を以て詳密に実写せし真景なり。台所は昨年の新築に成り、主人公の伯爵が和洋の料理に適用せ....
古事記」より 著者:武田祐吉
るだけ廣く材料を集めて編纂したようであつて、古事記にくらべると時代が下るに從つて詳密になつている點に特色がある。 古事記は、古いところでは、萬葉集、土佐國風土....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
人物を助けたとて、大勢の上にどれほどな違いを来たすものじゃない。ことに、弦之丞が詳密な報告を江戸にせぬまでも、もう御当家や堂上のもくろみは、うすうす徳川家の気ど....
私本太平記」より 著者:吉川英治
るつもりで、途中手に入れた物でございますが」 正季は、繰りひろげていたが、その詳密なのに驚いた容子であった。もしこれが城下の敵将に渡っていたら? と呟きながら....