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誂え物
「誂え物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誂え物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
わせていたらしく、女と向い合って酒を飲んでいた。半七は隅の方に坐って、好い加減な
誂え物をした。 男も女も時々こっちを後目《しりめ》に視ていたが、格別に気を置い....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。そこらで飯でも食おう」 半七は先きに立って、近所の小料理屋の二階にあがった。
誂え物の来るあいだに、松吉は小声で訊いた。 「親分。どうです、見込みは……」 「....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
「へい、恐れながら申上げます、長二郎は指物屋でございますから、昨年の夏頃から度々
誂え物をいたし、多分の手間代を払い、主人夫婦が格別贔屓にいたして、度々長二郎の宅....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
音でおおかた解りそうなものだ。こんな所へこんな夜中に俺の他に誰が来るものか」 「
誂え物は持って来たろうな?」 「へ、ご念にゃ及ばねえ。数々の売品持って参って候だ....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
菓子を、なに落雁じゃアないよ、お客様だから蒸菓子の好いのを」 と下女に云附け、
誂え物の来る内、何か有物でちょいとお酒が出ました。この奧州屋の新助は一体お世辞の....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
御用聞だ。素人の俺に逃げましたかと聞くやつはねえ」 ちょうど、そこへ出来てきた
誂え物を押しやって、ひょろ松は、そそくさと立ち上り、 「じゃ、これからすぐ行って....