誅する[語句情報] »
誅する
「誅する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誅するの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
六年五十九歳で歿したとあるから、文禄中虎を斬った時は三十四、五の時だ。長政罪人を
誅するに諸士に命じて見逢《みあい》に切り殺させらる、長政側近く呼んでその事を命じ....
「運命」より 著者:幸田露伴
帰附すれども、輝祖|始終帝を戴くの意無し。帝|大に怒れども、元勲|国舅たるを以て
誅する能わず、爵を削って之を私第に幽するのみ。輝祖は開国の大功臣たる中山王徐達の....
「盈虚」より 著者:中島敦
なじ》った。君寵を恃《たの》んで無礼を働くにも程があるぞ。君に代って此の場で汝を
誅するのだ。 腕力に自信の無い良夫は強いて抵抗もせず、荘公に向って哀願の視線を....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
は、何を目当として、暮して行く。島津に対して、いかにも、牧は悪逆の徒じゃ。これを
誅するのは、善にして、勇なるものであろう。然しながら、天下の形勢は、島津をして、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。私はそう解くね。この欠字の特殊な在り方によるのみではなく、日本書紀が蝦夷入鹿を
誅するのを記述するに途方もないテンカンやヒステリイの発作を起しているからです。き....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
夫の名を損ぜず 対牛楼上無状を嗟す 司馬浜前に不平を洩らす 豈|翔だ路傍|狗鼠を
誅するのみならん 他年東海長鯨を掣す 船虫 閉花羞月好手姿 巧計人を賺....
「申訳」より 著者:永井荷風
た。そして相手の給仕女はお民であるという事になった。 生田さんは新聞紙が僕を筆
誅する事日を追うに従っていよいよ急なるを見、カッフェーに出入することは当分見合す....
「三国志」より 著者:吉川英治
護りとは、こういう正々堂々の剣をいうのだ。この護りは、以て、卑劣なる汝ら害獣を天
誅するために研がれている。さ、斬れ味をみろ」 と、幕外へひき出して、有無をいわ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、勝者の下に書かれた鎌倉期の物語や史書の執筆者も、清盛なみに、彼女たちまでを、筆
誅する理由を見出し得なかったのであろう。むしろ清盛を意識的にやっつけた罪ほろぼし....