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「認める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

認めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
問わないにもしろ、女人自身のいう所に過ぎない。女人自身のいう所をことごとく真実と認めるのは、――わたしはこの二十年来、こういう疑問を抱いている。あの頼光《らいこ....
お時儀」より 著者:芥川竜之介
ない。しかし……」とか何とか断《ことわ》っている。按《あん》ずるに無条件の美人を認めるのは近代人の面目《めんもく》に関《かかわ》るらしい。だから保吉もこのお嬢さ....
路上」より 著者:芥川竜之介
エでもないが――」 「ないが、とにかく初子女史《はつこじょし》のナタシアたる事は認めるだろう。」 「そうさな、まあ御転婆《おてんば》な点だけは幾分認めない事もな....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
が、時々鮮かに浮ぶようになった。彼は前にも云ったごとく、彼自身にもこう云う事実を認める事が恥しかった。まして仲間の若者たちには、一言《ひとこと》もこの事情を打ち....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
すべき理智の存在を否みはしない。同時に又百般の人事を統《す》べる「偶然」の存在も認めるものである。が、あらゆる熱情は理性の存在を忘れ易い。「偶然」は云わば神意で....
或る女」より 著者:有島武郎
ふんぬ》をもらしたりするものはなかったから。そして少しひがんだ者たちは自分の愚を認めるよりも葉子を年《とし》不相当にませた女と見るほうが勝手だったから。 それ....
星座」より 著者:有島武郎
えてもみ、容赦なく解剖してもみた。しかしそこに何らか軽薄な気持が動いていることを認めることができなかった。渡瀬が酔ったまぎれに「おぬいさんに惚れろ」といい続けた....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
たちや、女でめん積み載せて、その悪路を引っぱって来た一人の年配な内儀さんは、君を認めると、引き綱をゆるめて腰を延ばしながら、戯れた調子で大きな声をかける。 「は....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
人間がどうしてか程優れた娘を生み出したかと私は驚くばかりだ。彼女は自分の美徳を認めるものが現われ出るまで、それを沽ろうと企てたことが嘗てない。沽ろうとした瞬間....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
強い所のあるのを観測した。また他のものでは中にちゃんとした若干の恒星があることを認めることができた、のみならずまたあるものでは霧のような部分はほとんど全くなくな....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
これを主張するのは、皇道の精神に合しないことを強調する。日本の実力は東亜諸民族の認めるところである。日本が真に大御心を奉じ、謙譲にして東亜のために進んで最大の犠....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
れるであろうと豫想した見解は、甚しい自惚れであり、事實上明かに誤りであつたことを認める。また人類の一員として、既に世界が最終戰爭時代に入つていることを信じつつも....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
教えておくれ。それから、午飯を頼む。ざっとでいい。」 二階座敷で、遅めの午飯を認める間に、様子を聞くと、めざす場所――片原は、五里半、かれこれ六里遠い。―― ....
」より 著者:池谷信三郎
私は工場のような女が嫌いなのです。 問。被告は自分自身の精神状態について、異常を認めるような気のしたことはないか? 答。私を狂人だと思う人があったなら、その人は....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
充実しつつあることは、憲法第九条の違反の疑い十分なることは、何人といえどもこれを認めるところであります。自衛力の漸増計画に名をかって、あえて憲法の規定を無視し、....