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「認可〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

認可の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
岩石の間」より 著者:島崎藤村
助《す》けに来て頂くことにしたんです……それに、君、吾々の塾も中学の設備をして、認可でも受けようというには、肩書のある人が居ないと一寸《ちょっと》これで都合が悪....
大脳手術」より 著者:海野十三
しりと落付けて、かの両人の見張を行おうとするのだった。 私はこの夜店の委員会の認可を受けた上で、黒の中折帽子に同じく黒い長マントを引摺るように着て、凩の吹く坂....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
田武夫氏の「人類癌の細胞学的研究」という学位論文を通過させたのを、文部省は学位を認可しようとしないという、新例を開いたという事件がある。理由は、氏が左翼文化団体....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
肉体が睡眠を求め、休養を求むる時にも、又疾病苦悩に煩わされて居る時にも、われ等の認可を受けた上でなければ、成るべく、交霊を差控えるがよい。同様に肉体が食物で充填....
日月様」より 著者:坂口安吾
別私とレンラクのあった人物のほかは、精神病院の錠を下した関所を越え、又、看護婦の認可という関門を越えて、私の病室をつきとめて辿りつくということは不可能なのである....
火の扉」より 著者:岸田国士
物のなかへはいつて行つた。帳場にいる男が、しばらく考えて、 「わかつた。この春、認可をとつたボロ会社だ。こつちへ出張所をこさえるつていう話だつたが、まだできた様....
米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
その補助条件の大要は左のごとし。 一、補助を受けんとする図書館は、州の監督の下に認可図書館として登記を受くべし。 二、図書は、館内において閲覧する場合にも、館外....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
については附録で述べる)。 それで王立協会の目的はというと、一八〇〇年に国王の認可状の下りたのによると、「智識を普及し、有用の器械の発明並びに改良を奨め、また....
かもじの美術家」より 著者:神西清
術家」といえば、まずきまって画家や彫刻家のことで、それもアカデミーからこの称号を認可された連中にかぎるというのが、通り相場になっている。ほかの手合いは、てんで美....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
年の八月、劇場における男女合併興行は今後差支えなしということを、警視庁から新たに認可されたのであった。どういう動機からこうなったのか、わたしも能くは知らないが、....
雨の上高地」より 著者:寺田寅彦
て緩かに流して来た水を急転直下させてタービンを動かすのである。この工事を県当局で認可する交換条件として上高地までの自動車道路の完成を会社に課したという噂話を同乗....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。その議事に参与するものは大教正、教正等なり。ここにて決したる議事は、必ず帝王の認可を得るを要す。その会を神会(ホリー・シノド)という。一八八九年度の調査表にか....
西航日録」より 著者:井上円了
て文部省より、本館倫理科講師所用の教科書に関し、教授上不注意のかどありとて、教員認可取り消しの厳命あり云云。余これを聞き、国字をもって所感をつづる。 今朝の雪畑....
特殊部落と細民部落・密集部落」より 著者:喜田貞吉
く世間から嫌われなかった時分には、勝手に新村を作ることも出来たであろうし、官署の認可を得る事も容易であったのであろうし、ことに必要上彼らを優待して移植したという....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
た。ちょうどこのころ、私が苦心して組立てた機械とその製法が実用新案特許を出願して認可されたので、製品の名も“特許段ボール”として市場に出すことになった。 私が....