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誑す
「誑す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誑すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
かえって抽象論理を以て我々を唆かすものでなければならない、真理の仮面を以て我々を
誑すものでなければならない。右の如く絶対過去として我々の個人的自己の根柢に迫り来....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
おいでなすったぞ。この大江戸の話ばかりが資金いらずの資金というものさ。田舎の女を
誑すにはこれに上越すものはないて」 ――多四郎はこんなことを思いながら上唇をペ....
「浪漫趣味者として」より 著者:渡辺温
『君は、屹度お洒落の若い衆のように身綺麗にし過ぎていたので、青い帽子迄が、女を
誑すための嗜みのように思われたのですね。』とH――氏が云った。そして、ロマンティ....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
、犯人は宿屋などにはいないというのである。宿屋へ運んだように見せかけたのは警察を
誑す陥穽であった。犯人はたしかにまだあの僧院の中に隠れている。死にそうになってい....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
草は苦しい様子で、 若「あいよ、私は本当に馬鹿に成ったの、能く素人は女郎はお客を
誑すなどゝ、私も素人の時分には云ったけれども、私ばかりはお客に欺されて、主人にも....